人生をひらく東洋思想からの伝言

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第111回 『神人供食(しんじんきょうしょく)』(神道)

2023年11月06日 | 日記

【人生を開く東洋思想からの伝言】

第111回

『神人供食(しんじんきょうしょく)』(神道)


お祭り(神事)の後には、直会(なおらい)という行事があり、

神職及び参列者が神様にお供えをしたお神酒を戴きます。

これも神事の一部となります。


直会は神様にお供えをした神饌(お食事)を飲食することで、

神様との結びつきをより強くし、

神様との更なる御加護を願う「神人供食」の行事となります。


宮中で行われる 毎年の恒例祭典において、

最も重要とされる新嘗祭(にいなめさい、11/23)では、

天皇陛下が皇祖をはじめとする神々に新穀を捧げ、

陛下御親(みずから)もお召し上がりになられます。

神人供食は、お祭りの根本的な意義をなすものなのであります。


ちなみに、私達が正月三が日に 晴れの食事として食べる「雑煮」は

お供えした鏡餅と神饌の野菜なだを煮て作り、

新年を、迎えた祭りの後の直会でいただく神人供食の料理に由来します。

神道は、我々日本人の生きていくための智慧であり、

在り方の根本にあるものなので、大切にしていきたいと思います。



参考資料 『令和5年11月 生命の言葉 東京都神社庁』





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