【人生を開く東洋思想からの伝言】
第111回
『神人供食(しんじんきょうしょく)』(神道)
お祭り(神事)の後には、直会(なおらい)という行事があり、
神職及び参列者が神様にお供えをしたお神酒を戴きます。
これも神事の一部となります。
直会は神様にお供えをした神饌(お
神様との結びつきをより強くし、
神様との更な
宮中で行われる 毎年の恒例祭典において、
最も重要とされる新嘗祭(にいなめさい、11/23)では、
天皇陛下が皇祖をはじ
陛下御親(みずから)もお召し上がりになられ
神人供食は、お祭りの根本的な意義をなすものなのであります。
ちなみに、私達が正月三が日に 晴れの食事として食べる「雑煮」は
お供えした鏡餅と神饌の野菜なだを煮て作り、
新年を、迎えた祭りの後の直会でいただく神人供食の料理に由来します。
神道は、我々日本人の生きていくための智慧であり、
在り方の根本にあるものなので、大切にしていきたいと思います。
参考資料 『令和5年11月 生命の言葉 東京都神社庁』