【人生を開く東洋思想からの伝言】
第122回
『天下の難事は必ず易きより作(おこ)り、天下の大事は必ず細より作る』(老子)
これは、老子の名言のひとつとも言われています。
その前文をご紹介しますと、
第86回『無為を為し、無事を事とし、無味を味はう。
小を大とし少を多と し、怨に報ゆるに徳を以てす。』
老子特有の言い回しで、
「小さな物事を大きなことだと思え」、「少ないものほど多いと心 得よ」
と言っています。
簡単にご説明しますと、
「いきなり大きな問題が起こる」とか、「いきなりたくさんの問題 が起こる」
といったことはあまりないかもしれませんね。
どんな大きな問題もはじめは小さく、いかに多くの問題も最初は少 なかったはずです。
だからこそ、問題が小さく、少ないうちに対処するのが大切 だと言っているのです。
それが、「無為」「無事」「無味」を実践する生き方だと老子は言 っています。
なお、怨みを向けられたら、通常は怨みで反論してしまいがちです 。
そうるすと、より際限のない報復合戦になってしまう可能性もある ので、
老子は、そういうときこそ、「徳」で相手を受け入れて、
ゆるしな さいと言っています。
そして、今回の言葉は「何といっても、この世の難事は、ちょっとしたことからおこり、
小を大とし少を多と
老子特有の言い回しで、
「小さな物事を大きなことだと思え」、「少ないものほど多いと心
と言っています。
簡単にご説明しますと、
「いきなり大きな問題が起こる」とか、「いきなりたくさんの問題
といったことはあまりないかもしれませんね。
どんな大きな問題もはじめは小さく、いかに多くの問題も最初は少
だからこそ、問題が小さく、少ないうちに対処するのが大切
それが、「無為」「無事」「無味」を実践する生き方だと老子は言
なお、怨みを向けられたら、通常は怨みで反論してしまいがちです
そうるすと、より際限のない報復合戦になってしまう可能性もある
老子は、そういうときこそ、「徳」で相手を受け入れて、
ゆるしな
そして、今回の言葉は「何といっても、この世の難事は、ちょっとしたことからおこり、
大事は、かなり最初は小さなことからおこる事を忘れてはならない」と言っています。
日々、そのような心掛けをしっかりすることで、大難を小難にすることができるという教訓なので
意識して過ごしていきたいと思います。
参考資料
『老子の無言』 田口佳史著 光文社
参考資料
『老子の無言』 田口佳史著 光文社