人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第39回「感恩報謝」(安岡正篤)

2022年06月04日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第39回

「感恩報謝(かんおんほうしゃ)」(安岡正篤)

 

人間は、生きる上で様々な恩に支えられて生きています。

それを、日本語では「おかげさまで」という言葉で表現されます。

「おかげ」でできた自分ですので、いろいろと報いることが大切になってきます。



日本の東洋思想研究と、後進の育成に努められ、

昭和の時代に、政財界のリーダー啓蒙や、教化に努め、

その精神的な支柱となっていた安岡正篤先生は、

それを、「感恩報謝」と表現されています。



『「口」は環境、「大」は人の手足を伸ばした相、「心」とより成るものが「恩」の字です。

その意味は、何のお陰でこのように大きく存在しておるか、

と思う心が、「恩を知る」ことになります。

我々は、天地の恩、人間の恩、道の恩、教の恩などあらゆる「恩」の中で、生かされています。

これに報いてゆくのが生活であります。『運命を開く』 安岡正篤著 プレジデント社より引用

 



感恩報謝という心を失って、いくら経営や事業、そして政治などやってみたところで、

世の中は、決して良くならないように感じます。

良くなるようにみえても、必ず反作用があり、結果的には実を結ばないのかもしれません。



今の社会や国、そして様々なものも、我々の先人、先達の努力の結晶によって出来たものですので、

それをより良いものにしていくためにも、このような気持ちを皆さんと一緒に持ち合わせて、

ともに力をあわせて、今できることをしていきたいと思っています。



参考 (『運命を開く』 安岡正篤著 プレジデント社)

 

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