八峰町白神ガイドの会と白神ネイチャー協会の合同研修で、あきた県庁出前講座「ツキノワグマの生態と対策」を聴講してきました。
講師は、県自然保護課ツキノワグマ被害対策支援センター の近藤麻実さん。県内のクマに関するニュースでは登場頻度がダントツの専門家です。
私も誤解していたところもあり、参考までメモを載せます。
〇県内のクマの生息数は、調査内容を変更した結果、約4,400頭。
(それまでの調査では約1,000頭で変化なしと言われていた)
〇ヒグマとツキノワグマのハイブリットは存在しない。
〇昨年は、今まで居ないとされていた大潟村、男鹿でも目撃された。
〇食べ物がない年は早く冬眠する。起きているのは食べ物がある場合。
〇冬眠中は体温が5度程度低下。危険を察知するとすぐ動ける状態ではある。
〇穴の環境が悪いと、冬でも他の穴を探すクマもいる。
〇冬眠明けが早いのは、オス、単身のメス、子連れのメスの順。
〇日中活動し、朝と夜が特に活発。人里だと人目のつかない夜に活動も。
〇夏が一番痩せている。
〇厳格な縄張りはなく、活動域を共有している場合もある。
〇死体であればカモシカ等を食する場合もあるが、生きているカモシカを襲うことはほぼない。
〇昨年は、クリ系の不作のせいかカキにも食害及んだ。
〇クマは消化が悪く、食べたものがそのまま出てくる。匂いはない。
タヌキのためウン〇と間違わないように。
〇人的被害を及ぼすまれな特定のクマには通常の対策は効かない。