受賞励み51年目でジャンプ
歌手の加山雄三が2010年度の芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。「職業柄、僕も毎日のようにショウをやっていますが……」と、だじゃれを交えて喜びの言葉を語り出す。
「歌い続けることができたのは、聴いて下さる人がいたから。ファンやスタッフを代表して僕が賞をもらった気持ち。みんなで喜びを分け合いたい」
慶応大学卒業後の1960年、芸能界デビュー。映画の「若大将シリーズ」でスターの座をつかみ、エレキ・ブームの中心的役割も果たした。シンガー・ソングライターの草分けとして、「君といつまでも」など数々のヒット曲を生んだ。不遇の時代もあったが、「順風満帆だと魂が寝てしまう。障害を乗り越えようとするパワーが、僕を成長させてくれたんじゃないかな」。
来月で74歳とは思えない若々しさ。酒もたばこもやめ、食生活にも気を配っているが、健康を保つ秘訣(ひけつ)は、「やっぱり歌うことがいいんだろうなあ。声が丈夫なんです。親に感謝です」。
昨年、芸能生活50周年を迎え、現在、記念ツアーの真っ最中。
「励みになります。この賞でステップ、51年目でジャンプ。死ぬまで現役でいきたいね」
(2011年3月24日
読売新聞)
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