プロ野球12球団による実行委員会が15日、東京都内であり、東日本大震災の発生を受けて、25日に迫った公式戦の開幕を延期するかどうかを協議したが、セ・リーグとパ・リーグで意見が一致せず、結論は出なかった。日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーは記者会見で「継続審議とする。早急に結論を出す」と語った。
実行委に先立って行われたセ、パの緊急理事会では、セが予定通り25日の開幕、パは大きな被害を受けた仙台市に本拠を置く楽天に配慮し、開幕を延期する方針で一致した。しかし、実行委では、加藤コミッショナーがセ、パ分離開幕に異論を唱えた。日本プロ野球選手会の「余震が続いており、被害も拡大している中、開幕は延期すべきでないか」(新井貴浩会長=阪神)という主張もあり、検討を続けることになった。
加藤コミッショナーは「12球団一体で野球を前に進めることで一致した」と、セ・パとも延期し、同時開幕を目指す可能性を示唆した。今後は12球団持ち回りの協議などで開幕時期を決めたいとした。選手会の松原徹事務局長は「ここ2、3日で決まるだろう」と見通しを語った。
また、NPBと12球団から被災地に1億円の義援金を送ることを決めた。
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