絵本ができるまで

画家・絵本作家 大野芳弘(オオノヨシヒロ)のブログです。

デビュー作が・・・

2005年08月30日 | Weblog
「ちょっと、これ見てよぉ」とオオノが
1冊の冊子を持ってきました。
でたでた、また何かに感動してるでぇと
思ったら、ピンポーンでした。
冊子は、すずき出版の目録。オオノのデビュー作『かえりみち』も載っています。
「かえりみちな、図書館の選定図書に選ばれてるねんて、
しかも2つも!!」
どれどれと見てみると、日本図書館協会選定図書と、全国学校図書館協議会選定図書に選ばれた印がついています。『2つ』ついてることにオオノはかなりこだわってるようす。
雑誌や新聞でとりあげられることはあっても、地味~な伸びを見せていた『かえりみち』。でも、作者にとって、デビュー作は初孫のような可愛さがあるのかもしれません。←って初孫まだいないけど
じわじわと育っていってほしいなぁと見守るばかりです。

人権絵本

2005年08月25日 | Weblog
去年、オオノが原画を描かせて頂いた『人権絵本原作コンクール』の今年の締め切りが、9月9日に迫っています。審査員もさせて頂いたオオノは、去年の秋、ごっそり送られてきた原稿の1本1本に目を通し、「これもええわ」「これ、もう絵が浮かんだわ」などと、うれしそうに話していました。
入選作が決まると、打合せをし、ラフを作り、原画にとりかかります。
テンペラで描くことが多かったオオノですが、パステルを使っての初めての絵本でした。描いては消し、描いてはコピーをとりに行き、何日か徹夜も続きました。
できあがった絵本を手にしたときは、疲れもふっとぶほど、大満足だったようです。
子供が通う保育所に持って行くと、先生が子供達に読んでくださいました。
3才のクラスでは難しいかなぁと思いきや、みな熱心に見入っていたようすは、はたで見ていてもうれしくなりました。
そして今年。『おおしま手づくり絵本コンクール 2004年<春の部>』でグランプリに輝いた絵本作家の はせがわ さちこさんが絵をつけてくださるそうです。
自分の作品に絵がついて、本になるのは、なんともいいがたい感動があると思います。
ぜひぜひ、ふるってご応募くださいね!!
応募要項は、こちらです。
http://www.manabi.city.osaka.jp/Contents/jinken/ehon/index.htm

雑誌の連載

2005年08月24日 | Weblog
月刊誌『Vivo la Vita』に連載中の「ちょっときました」の原稿を書いているところです。
絵は、中学時代から本格的に描いてきたオオノですが、文章を書くのは悪戦苦闘しています。
今回の連載は、一年を通して、男の子とお母さんが旅をするなか、一月ずつ、干支の動物が出てくるというもの。とりあげる動物から連想されることをざざっと書き出し、そこからお話を何パターンも作り、足したり、練ったり、削ったり…。時間がないので、たいてい徹夜で考えていることが多いようです。できあがると、原稿用紙に書き写し、何度も推敲して、新しい原稿用紙に清書しています。
「ちょっと、読んで読んで」と原稿を持ってくるのは、本人が一番楽しんで書いてるからではないでしょうか。お話とイラストは、ViViのHPでもごらんになれます。
http://www.vivipark.jp/


ボローニャ国際絵本原画展へ

2005年08月21日 | Weblog
西宮市大谷記念美術館で開催中のボローニャ国際絵本原画展へ行ってきました。
この展覧会を初めて訪れたのは、9年前。長女がおなかの中にいるときでした。
世界中からの力作を見たオオノは、帰ったその日、
「来年、出してみるわ!!」
と決意を口にしました。ちょうど現代美術を描いていた時期。煮詰まっていた時期でしたが、おなかの中の子供のために描いてみるわと、やる気が沸いてきたようでした。
そして、誕生した真っ赤なくじらは、エネルギーに満ちていました。まるで、おなかの中の子供がパパにパワーを与えてくれたような。
翌年。5枚の絵は、みごとコンテストに入選しました。オオノは勤めていたスーパーに無理を言って、休みをもらい、イタリアへ売り込みにも行きました。何十軒もブースを回り、フィンランドの出版社が、資料を送ってほしいと言ってくださいました。
けれど、外国とのやりとりはなかなかスムースにいかず……。
それでは国内で!!と、日本の出版社を回り、結局、落ち着いた先が、至光社さんでした。
そこから編集者さんとの度重なるやりとりを経て、絵本として出版されたのが、2004年。
くじらが生まれてから、8年の歳月が流れていました。
『のあのあ』という名前までもらい、とても気持ちよさそうに泳いでいます。


東京のおみやげ

2005年08月19日 | Weblog
打合せを無事に終え、パパが東京から帰ってきました。
原画は大きな直しもなく、あとは細かい部分の訂正だけだそうです。
お土産は、銀座コージーコーナーのマドレーヌ。
いつも9時には寝る子供達も、この日は10時すぎまで起きて待っていました。
「お土産、絵本やったりして……」と心配!?していましたが、フカフカのやわらかなマドレーヌをほおばることができて、ごきげんの子供達でした。