絵本ができるまで

画家・絵本作家 大野芳弘(オオノヨシヒロ)のブログです。

2回目の色校

2008年10月24日 | Weblog
来年1月、至光社から出る絵本の色校2回目があがってきました。
(なんと、色校はぜんぶで4回出ます!)

さすが、プロフェッショナル!とうなりたくなるほど、
印刷の技術がすごくて、原画の色合いがみごとなまでに出ています。

ザラザラとした背景は、砂を混ぜてるんだとか。

公園ででも拾ってくるのかと思いきや、
画材屋さんで、粒の大きさの違う砂を何種類か買ってくるんだそうです。

時間がない中で、よくここまで丁寧に描けたなぁ…と感心するほど、
今回は細部まで、とても丁寧に描き込んであります。

1年生の三女は、家に飾ってあったキャラクターが
絵本の中に出てくるのを楽しみながら、読んでいました。


そんなにいらんけど…

2008年10月21日 | Weblog
朝、突然、6年生の長女が、
「サンドペーパーがいるねん!」
といいだしました。
図工の時間、彫刻刀で削った木の仕上げに使うんだとか。

い~っつも、突然、いうんやもんな~~~。
「とりあえず、パパに聞いてみ」というと、

どやさっ!というくらい、大量に出てきました。

なんでも、イタリアから出版した絵本は、
サンドペーパーに描いたんだとか。

絵の具が乾くのが早いんで、時間がないとき、
キャンバスがわりに使ってるんだそうです。

そやけど・・・
「パパ、こんなにはいらんわ」
長女は、ありがとうをいうのも忘れ、
そっと1枚持つと、学校へ出かけていきました。

お土産リベンジ

2008年10月13日 | Weblog
オオノが東京から帰ってきました。

原画を送り、また戻ってきたものを描き直し、
ふたたび送り、また戻り…というのをくり返し、
最終的には、絵の具一式を持って、出版社へ。

編集者さんの前で色を塗るので、
「今晩は泊まりこむかもしれん」
と宣言して出かけましたが、2時間で塗れたとか!

とてもうれしそうに電話がかかってきたので、
今度こそ、いいましたよ。
「サザエさんの人形焼き、買ってきてっ!!」
ここでいわないと、また、東京ブッセの可能性大・大・大ですからね。

しかし…、品川駅には、サザエさんのお土産は売ってなかったそうで、
かわりに、デパートで、チョコレートケーキを買って来てくれました。

さすが東京! 洒落てますね~。金粉かかってますよ、金粉!
苦すぎないチョコの中に、ナッツがザクザク入って、なかなかの美味でした。

今度は東京出張、いつかな~~~。


大幅な直し

2008年10月01日 | Weblog
来年、至光社から出る絵本。
東京に送った原画が、すぐに返ってきました。

しごとべやに広げるスペースがないので、
このとおり、天井から吊るしています。


一番上の絵には、「レイアウト」と書かれたポストイットが。
構図の大幅な直しが出たみたいです。


黒く塗りつぶして、また一から・・・。
根気のいる作業です。