絵本ができるまで

画家・絵本作家 大野芳弘(オオノヨシヒロ)のブログです。

うみのうえでクリスマス

2010年08月25日 | Weblog


至光社さんから、9月に発売になるクリスマス絵本
『うみのうえでクリスマス』オオノヨシヒロ絵と文
が届きました。
(お疲れ様のお菓子も一緒に

『ぼくは りょうしだ
   さかなを とるんだ』
ということばで始まる…一風変わったクリスマス絵本。

奥付には、絵本を創るにあたって、オオノの思いが書かれています。

ちょっといい文章なので、載せてみます。


 クリスマス、クリスマスと部屋の中をくるくるまわ
りながら、鉛筆で描いたラフを持って大阪から東京へ
移動中、子どもの時を思い出し、違うクリスマスがふっ
と浮かんだ。
 幼稚園でいっしょにつくった、クリスマスツリー。
小学校一年まで港町に住んでいた。通園の途中、港に
帰ってきた船をかぞえるのが好きだった。遠足で外国
船にのせてもらった。はじめて見た外国の船員さん。
 浮かんだイメージをメモした。うつらうつらと子ども
時代をたしかめるように…。
 ゆらりゆらりとゆれて、あたりは真っ暗だった。網で
クリスマスツリーをつくったように手さぐりで……
至光社さんの灯台があかりを照らして、おいでおいで
してくれて、やっとたどりついた。みんなでつくった
手づくりのクリスマス絵本。
      ありがとう! メリークリスマス!


こんなクリスマスもあるんだなぁとうなづけるような、
そっか、クリスマスってそういう日だったんだと
思い出させてくれるような、そんな絵本です。

ガジガジこすったり、何度も何度も色を重ねた原画も
印刷で忠実に色彩が出ています。

まもなく書店に並ぶかと思いますので、
そのときはぜひ手にとってみてくださいね。



『うみのうえでクリスマス』ができるまでの
フォトチャンネルは、こちらです!

旅行先でも・・・

2010年08月07日 | Weblog
家族で伊勢旅行へ行きました。

海では子ども以上に楽しんでいましたが・・・、



絵本作りが、ネーム(文章)の詰めに入っているので、
駅で電車を待っている間も、ホテルに着いても、
編集者さんと電話でやりとり…。



部屋でも、カラーコピーを見ながら、直しをしていました。

背景にピンクを使うのはとても珍しいのですが、
大人が励まされ癒されそうな、あたたかな絵本になりそうです。