明日はおそらく七転八倒!

勝手に新選組。
自分は新選組が好きなので、勝手に新選組を始めます。
あくまで、勝手にってのがミソです。

油小路事件

2015-01-30 19:33:27 | 勝手に新選組
ちょっとした、まめ知識。

よく、歴史では○○の乱とか、○○の変と言う出来事がある。

代表的なのは本能寺の変である。

この「乱」や「変」にはちゃんと意味があるようで、クーデターに失敗して鎮圧されたのが「乱」。

クーデターに成功して、時代や世の中が変われば「変」というらしい。(厳密にいうと違うが大雑把にいうとそうゆうことらしい)

本日は新選組最大の仲間割れを起こした変。

新選組内でクーデターが起きても、世の中にはほとんど何の影響も与えないだろうし、結局クーデター失敗だから「変」でもないのだけれども・・・

油小路の変

そんなわけで、勝手に新選組

名前
油小路事件(あぶらのこうじじけん)
「乱」と「変」の解釈だと、油小路の変というのは少しおかしくなるので、油小路事件という事にしておく。

別名
油小路の変

勃発
1867年11月18日

場所
油小路

概要
簡単にいうと、新選組と元新選組の御陵衛士の仲間割れ。

伊東甲子太郎は新選組を尊王攘夷の組織にしたかったけど、上手くいかなかったもんだから、御陵衛士を結成したようだ。

名目上は御陵の守護と薩摩と長州の動向探索。

しかし、本当のところはそんなもん真っ赤な嘘で、尊王攘夷の為に働くための組織だったようだ。

だけど、御陵衛士は元新選組の人間で組織されているもんで、薩摩も長州も相手にしてくれなかったそうだ。

んだもんで、伊東は「近藤勇を殺せば、薩摩も長州も俺たちの事を認めてくれる!」と思いついたもんで、近藤勇暗殺を計画したそうだ。

計画したはいいが、御陵衛士には新選組からのスパイ、斎藤一がいたのである。

ちなみに、斎藤は油小路の直前に御陵衛士の活動資金を盗んで逃げ出しているが、伊東は「なんだ斎藤のヤツ。お金に困ってるなら相談してくれればよかったのに・・・」と斎藤の事をスパイだと想像もしていなかったようだ。

そんなこんなで、斎藤はこの計画を土方歳三たちに報告。

「これはこまったもんだ」と途方に暮れた土方はとりあえず「お金の事と、国事のことで相談がありまーす」と言って伊東を呼び出して、お酒を一緒に飲んだそうだ。

そうしてお酒を飲んだ伊東は「宴もたけなわですが・・・」と帰るわけである。

その帰り道に、新選組の大石鍬次郎たちが待ち構えていたようで、伊東は斬られてしまったようだ。

そこで有名な一言「奸賊ばら!」と叫んで、伊東は死んでしまったそうだ。

その伊東を油小路七条に放置。

御陵衛士がその遺体を引き取りに来るに違いないと、新選組は考えたようで待ち伏せしていたようだ。

案の定、御陵衛士が来たから御陵衛士を静粛したそうだ。

藤堂平助、服部武雄、毛内有之助の三人が亡くなったそうだ。

前にも書いたが、鈴木三樹三郎は一目散に逃げ出し、加納鷲雄にいたっては病気のため歩くのが遅くなり、現場にいなかったようだ。

いつも思うが、歩くのが遅くなるほどの病気って・・・。

休めよ・・・。

とにかく、この一連の事件を油小路と言う。

結局、なにも生まない、馬鹿げた殺し合いであると勝手に思うのである。