個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

総理大臣になるんだ!

2018-03-06 10:30:42 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

中学生や高校生のときに将来やってみたいなとか、やりたいなと思っていた職業に就けている人ってどれくらいいるんでしょうか?

そもそも私のように、大学卒業する頃までしたいことが見つからない人もかなりの数いると思いますので、「やりたい仕事」というものがあるだけでスゴイことかもしれませんし、羨ましいことなのかもしれませんね。

私の高校時代に「総理大臣になる!」って言ってた友人がいました。当時は「はあ、こいつヤバいな。高校生にもなって、こんなバカなこと言うやつおるんや。まあ、そのうち無理なことって気づくやろ」と思ってました。

しかし彼は現在、さすがに総理大臣は難しいかもしれませんが、その夢の方向にしっかりと進んでいます。

彼は大学を選ぶときも、その夢の実現が有利になるよう、偏差値などは二の次で、とにかく夢への最短距離を歩んでいきました。彼にとっては大学はただの通過点であり、夢の実現のための手段だったのです。大学時代の過ごし方も卒業してからも、ほぼ計画通りだったのでしょう。

将来何をするのか決まっていないから、とりあえず大学進学するというのも気持ちはわかりますし(私はおもいっきりこのパターンでした)、その4年間で見つかる人もいるでしょう。ですが、本来は将来したいことがあり、そのための勉強をするところが大学だと思います。しかし現実はそうではないから、大学でも勉強に気持ちが入らず、アルバイトや遊びばかりの生活で、なんのために大学に行ってるのかよくわからない学生が多いのでしょう。この4年間でいろいろな経験をし、やりたいことを見つけていける学生もいるでしょうか、どこか非効率的で遠回りのような気がします。だからといって、「もっと夢を持とうよ」や「夢を持てるような社会を」という話ではなく、夢を持てない中で、どうやって勉強と向き合っていくかということを考えていかなければなりません。

彼のように将来の目標が明確な場合、勉強する意味がよくわかります。今している勉強の先に何があるのかがはっきりと見えています。しかし、ほとんどの中学生にはそんなものは見えていません。勉強する意味も「ただなんとなく勉強した方がいいのかな」という程度の意識で、勉強の先のことなんてほとんど何も見えていません。そんな中で勉強していくには何かが必要になってきます。

勉強は達成感や優越感を得やすいものです。努力したことが、良い点数となって結果に出ます。社会などの暗記科目なら、定期テスト前日に10時間以上かけて必死で勉強すれば、ある程度の点数はとれます。努力が報われるのはだれだって嬉しいものです。また、小学校や中学校では、良いか悪いかは別として、勉強ができるかどうかが、先生や親から、そして子供同士でも最大の評価の対象ととなります。成績の良い子はやはり一目置かれた存在となります。優越感も得られ、それが心地よくなる子も多くいるでしょう。この心地よい場所にずっといたいという気持ちから、この場所にいるのが当たり前だというプライドに変わってくることもあります。その延長上に、より偏差値の高い学校に行こうという気持ちが芽生えてきます。将来何をしたいかではなく、自分のプライド守るためであったり居心地の良い場所を求めるためであったり。

これは決して悪いことだとは思いません。私も同じようなものでした。そして、こういう力は意外と大きく、勉強に気持ちを向かわせてくれます。成績の良い子どもが、たくさん勉強しているのは、なにも勉強が好きだからでもなく、将来したいことがあるわけでもなく、ただ自分のプライドを守るためという子はかなり多いと思います。結果的に学力が高くなり偏差値の高い高校や大学に合格することができるんですね。

ただ気をつけなければならないのは、上には上がいますので、高校、そして大学にいくにつれて、自分より能力の高い人が増えていき、勉強に関しての優越感が得ることができなくなっていきます。特に将来の目標があったわけではなく、心地よさのために勉強していただけなので、それが難しくなると急に勉強の意欲がなくなってしまうパターンの子も多くいます。そんなときに、「なぜ勉強しないんだ!もっと勉強しろ!」と言っても子どもはプライドもズタズタの状態ですので、何も響きませんし、こんなときにこそ将来のことを一緒に考えてあげるべきなんです。

こう考えてくると、勉強が得意でない中学生が、勉強に気持ちが向かないのは当たり前といえば当たり前なんですね。「子どもが勉強しない」と悩まれているお母さんの方が圧倒的に多いんですよ。将来の目標を見つけるにはまだ幼すぎるし、学歴があった方が有利だという話はピンときません。だから、勉強することによって得られる優越感や達成感のような、ポジティブな感情を与えてあげるのが大切です。テストの点数が少ししか上がっていなくても、逆に下がっていたとしても、頑張って努力したことを認めて褒めてあげたり、調子が悪くテストで1回ぐらいボロボロになっても厳しく怒ったりせず、励ましながらまた次頑張ろうねと言ってあげるような余裕を持って子どもと接するのがいいのだと思います。塾としても、子どもたちが自己肯定感を高めていけるお手伝いしていければと思っています。



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