個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

マルコ牧師ってだれ?

2018-12-08 09:53:43 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

先日はM1グランプリがありましたね。お笑いが大好きな私は第1回から欠かさず見ています。これまでで特に印象に残っているのは、笑い飯の「奈良県立民族博物館」と「鳥人」はゲラゲラ大声で笑いました。ここ数年は少しパワーダウンしたかなと思っていましたが、今年は久々に面白かったです。

私はスポーツでも審査員が点数をつける競技があまり好きではありません。理由は単純に「わかりにくい」からです。この技を決めれな〇点、このミスをすれば〇点減点などがあるのでしょうが、それでも審査員によって大きく点数がバラついているのをみると、なんだかスッキリしなくて「わかりにくい」です(まあ、私が無知なだけで見る人が見ればちゃんとその違いもわかるのでしょうが)。

これがM1のような「漫才」となるともっと「わかりにくい」ですよね。それこそ、このボケが〇点、ツッコミが〇点、という明確な基準はありませんし、テンポや間を重視するのか、発想力なのか、客席の笑いの量を重視するのか、そもそも「笑いのツボ」なんて人それぞれでしょうから、それを採点するというのは大変な仕事ですね。万人がおもしろいと認めるものなんてないかもしれませんし、もしかすると万人がおもしろいと思うものは実はそれほどおもしろいものではないかもしれませんし。

と、このままでは私の個人的な「お笑い論」みたいになりそうですので(笑)本題に入りますね。

どこが「笑いのツボ」なのかは人それぞれであり、私の場合は優勝した霜降り明星はもちろんですが、見取り図やかまいたちも面白かったです。ですので私が順位をつけると現実の結果とはずいぶんと異なる結果になったでしょう。ただ、ここで大切なのはどのコンビのネタも「その面白さのポイント」すなわち芸人さんが「どこで笑わそうとしているのか」をわかった上で判断しているということです。

これまで塾生だけでなく、数多くの子どもたちと接してきました。ときどき、M1など「お笑い」の話題になることもあります。驚くのは先ほど言ったような「面白さのポイント」がわからない子どもが考えてる以上に多いということです。4分間ほどの漫才ですし、しかも一般視聴者向けにネタも作っておられるでしょうから、伏線といってもそれほど大掛かりなものではなく、わかりやすく回収をしてくれていますし、ボケやツッコミのワードも難しいものは使っていません。小説の意味がわからない、落語がわからないというのは理解できますが、テレビでするような漫才のネタの面白さがわからないというのは、とても危険なように感じます。

これから社会に出て年齢も環境も違ういろんな人間と関わって生きていかなければなりません。友だちとの会話とは、まったく異なったコミュニケーション能力が求められます。わかりにくい言い方をしてくる上司やお得意様もいるかもしれません。いちいち「それはどういう意味ですか?」などと質問するわけにもいきません。言葉の意味を知ることはもちろんですが、どういう流れでこの話になっているのか、この発言の裏にはどんな意図があるのか、それを理解しなければなりません。漫才のネタよりよっぽど難しいです。

「お笑い」の世界でも、今の若い世代にはわかりやすいネタ、たとえばリズムネタなどが流行りやすいのもそういうことだと思います。もっと言えば、YouTubeなどでも人気の動画はとにかくわかりやすく単純なもの、おもしろくないわけではなく私もときどき見ますが(笑)、こういうのに慣れてしまってくると漫才やコントのネタを見るのがしんどくなってくるんですね。

そして、その流れにあわせて、テレビ番組や映画などの娯楽も、ますます単純でわかりやすいものに変わってきています。そうしないと、若い世代が食いつかないからでしょうが、これはかなり危険なことだと思います。ずいぶん前から言われてますが、活字離れもますます進んでいます。本はもちろん、漫画を読む子もどんどん減っています。SNSが普及し、友達同士のやりとりも、もはや会話というレベルではないことも少なくありません。

ここにまず危機感を持たなければなりません。制度を決めていく側の人間が、この事実を知らなければなりません。グローバル化が進むんだし、日本の英語教育は遅れているのだから小学校の高学年から英語を正式科目にしよう!なんて、いってる場合じゃないんですよ。英語どころか、日本語をうまく使うことができない子どもが増えているんです。まずここをどうにかしないと!プログラミングなんてやってる場合じゃないんです。それに、やるならもっと効果的な方法で英語を教えていかなければなりません。私たちの世代の人なんて、大学までそれなりに英語の勉強をしてきた人であっても、私も含めて会話なんてまずできないですし、まともな英文を書くことすらできません。いったい何年も何の勉強をさせられてきたのでしょうか?

教育とは人間の根っこの部分をつくることです。ここが不安定だとすぐに倒れてしまいますし、大きく育つことはありません。今何が問題で、何が必要なのかを考えていかなければならないのです。

漫才やコントを見る授業をしてはいかがでしょうか? 楽しいだけでなく、今行なっている授業よりも、ずいぶんと効果的かもしれませんよ。

ONE-SのHP


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« できないことを見つけること... | トップ | もっともっと透明に! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教室から」カテゴリの最新記事