表千家一期一会

5月稽古場 2



昨日一日中降り続いた雨も上がり
すじ雲が爽やかな今朝の空です



「魚跳万仞峯」 禅居庵

魚は跳ぶ万仞の峯

海にいるはずの魚が
万仞もの高さの峰に飛び跳ねる

常識や型にはまった心では考えも及ばない情景
心を解き放ちきった者のみに見えてくる景色





北山会館発行「茶の湯への誘い」を
毎回の稽古で少しずつ読み進めています

今月からいよいよ
『三、茶事・・・もてなしの「心」と「形」』に
入りました


その冒頭
「山内宗二記」より
千利休の言葉
『一期に一度の参会』について
言及されています


ところで
「一期一会」という語は
幕末の大名茶人・井伊直弼が
自身の茶の湯の在り方として
後世に残した言葉として知られています


私もこの「一期一会」という姿勢に
とても共感している一人です


そしてこれは
茶の湯にとどまらず
人・物・出来事すべてに対し
人生のあらゆる瞬間において
大切にしたい姿勢ではないかと心得ます


この奥深く尊い在り方を
井伊直弼は「茶湯一会集」の中で表わしましたが

その300年以上も前に
千利休が

『一期に一度の参会のように
亭主を執して威づべきとなり』と

申し出されていたことを
利休の弟子・山内宗二が記しているのです


今日は
「茶事とは何か」のお話から

《一期一会》

そして
山内宗二という茶人の生き様まで
少し話を広げて
皆さんにお伝えさせていただきました


本日自宅に届いた『同門』によると
「茶の湯への誘い」が
不審菴HPで動画配信されていると
書かれていたので
今早速拝見してみました

4部に分けて毎週配信されるそうです

お茶の世界も時代に即して
軽やかに進化しているようで嬉しいですwink



「風動鶴帰松」紫野久祐師


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