表千家一期一会

1月稽古場 2


今日のお稽古に
先日の家元初釜に出向かれた社中の方が

無事に出席できた報告を兼ねて
当日配られた寿扇を持参し
披露して下さいました


下の写真は
同門誌1月号の巻頭に載っていたものです




何度も書いているように
今年は私は残念ながら
出席することができなかったので
羨ましい気持ちで
篤と拝見させていただきました

そして
猶有斎宗匠が
お家元として初めて配られる扇に

「和光同塵」
と書かれたのは

御勅題ということもありましょうが

さて

どのような深いお心から
この言葉を選ばれたのだろうかと
ふと思いました


「禅語の味わい方」(西部文浄著 淡交社)には
次のように解説されています

「もとは『老子』の語で
自分の智徳の光を和らげて目立たないようにし
世間の者と同じように暮らしていくこと

すなわち
すぐれた学徳や才能を深く包みかくし
世俗に入り交じってゆくという意

これを仏家が襲用して
仏・菩薩が衆生を救うため
その本来の威光をやわらげ
塵のように汚れた人間世界に
仮の姿を現わすという意となし

さらに禅門では
自分の悟りの光を包み隠して
俗塵に交じり
衆生を済度する意としました」(以上抜粋)

このような生き方を
家元宗匠は
最も理想とされているのかもしれません


あるいは
聖と俗の入り交じった
お茶の世界そのものが
そのようにあるべきなのかもしれません

「光を和らげ塵に同ず」

そのような真に徳の高い人に
実際に出会うことができたら
どんなにありがたいことでしょう!


でも
世間で有名な
権威があって立派と言われる人でなく
もしかしたら
身近なところにこそ
そのような人は存在しているのかもしれません

そもそも
そのような人は
自分自身が「和光同塵」を
体現しているなどとは
全く気づいていないでしょうし

周りの人にも
気づかれないかもしれません


なんだか
頭が混乱して
わからなくなってきました・・・


「松樹千年翠」
黄梅院太玄師



主菓子  雪輪  鼓月製



干菓子  白川路  田丸弥製


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