表千家一期一会

紀州の茶室


連休に入り皆様それぞれに
お楽しみのことと思います

私は紀州和歌山の白浜で温泉につかり
二日間の休みを過ごして参りました

その道中に訪ねた
紀州のお茶室を三つご紹介いたします


紅松庵


紀州徳川藩祖 頼宣公が築造した
名勝 「西之丸庭園(紅葉渓)」にあります


紅葉渓庭園復元を記念して
故・松下幸之助氏より寄贈されたお茶室で

木造銅板葺平屋建数奇屋造りとなっています




紅松庵の内部


和歌山県三木町にあった表千家の屋敷で
江岑宗左が造らせたとされる
三木町棚が飾られていました

普請材の杉・檜・樅の残り木で造らせたものと伝えられています

茶室内の立礼席では
お菓子とお抹茶をいただくことができました




養翠亭

紀州徳川家第十代藩主徳川治宝(はるとみ)候により
造営された大名庭園「養翠園」内にあります

数奇屋建ての御茶屋の構造で

内部に表千家了々斎作の二畳台目の茶室
「実際庵」があるそうです

事前に予約すれば
有料で見せていただけるとのことでした




鏡花菴

紀州路随一の大庭園
「琴之浦温山荘園」にあるお茶室です

「温山荘」は
明治時代に日本で初めて動力伝導用革ベルトを製作し
その後 世界有数のベルトメーカーとなった
新田帯革製造所(現ニッタ株式会社)の創業者 
新田長次郎翁により造園された庭園です

庭園内に海から水をひいた池が
潮の干潮に応じて水位が上下するという造作となっていて
池の中を覗くと
浅瀬でよくみかける海の魚が泳ぎまわっていました

庭園内は松林が美しく繁り
海の景色は目に入らないようになっていて
森閑とした風情となっています

その庭園に
海からの涼しい風を送り込むために
歩いて通れるほどのトンネルが掘られておりました

そのトンネルをくぐりぬけると
向こう側にはなんと
プライベートビーチが・・・

その趣向の壮大さには
まったく度肝をぬかれました

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