私が
自宅でお茶を教えることになったのは
今からちょうど20年前
平成15年のことでした
その頃ピアノの生徒さんの一人が
お茶も教えて欲しいと
仰ったことが
きっかけでした
その時は
お茶の飲み方くらいなら
教えられるかな?と
軽い気持ちで始めたのですが・・・
20年前の11月
私が茶道教室を始めたその月に
名古屋でお茶の手ほどきをして下さった
H先生が
あの世へ旅立たれました
それ以降ずっと
H先生が
天から応援して下さっているように感じます
今日は
洗心会の社中として
私と共にお茶の道を歩んで下さっている
皆さんに感謝の気持ちを込めて
二十周年研修茶会を企画しました
どういう茶会かというと
全員が4名ずつ
4つのグループに分かれて
濃茶・薄茶・点心席を
客としてまわり
あと一席
薄茶席の亭主側を
交替で担当するという
研修を兼ねたお茶会です
よろしければ
ご覧下さいませ
自宅の玄関です
稽古場を始めた頃は
この場所で
皆さんが荷物をまとめて
稽古の始まるのを待ちました
今日も
ここで身支度をととのえ
露地草履に履き替えていただきました
今日は
玄関脇の腰掛で
迎え付を待っていただき
外の露地より
玄庵に向かって進んでいただきました
蹲踞を使って
玄庵へ
今日は初座を略し
ここを濃茶席としました
四名のグループごとに
お入りいただき
私が皆さんを
おもてなしいたしました
二十年間お世話になっている
鼓月さんのお菓子です
霜月
濃茶席の後は
かつての稽古場であった
六畳の茶室に移り
薄茶を喫していただきました
点てるのは
私ではなく
社中の各グループの皆さんです
和気藹々の楽しげな声が
露地をはさんで
小間の方まで聞こえてきました♪
干菓子 好日 会津長門屋製
二つの赤い円は
”ご縁”を表わしているそうです
かけがえのない日々に
感謝する気持ちに
そっと寄り添う...
そんなお菓子です
薄茶の後は
現在の稽古場「洗心亭」へ
移っていただきました
点心席
今日は
下鴨茶寮のお弁当を
届けていただきました
そして
最後は再び自宅の方へ戻り
薄茶席を担当していただきました
この置水屋は
以前使っていたものですが
この部屋を寄付きとして
使うようにしたために
普段は襖で見えないように
していただきました
かつて
この置水屋で
稽古をしていた方々は
とても懐かしがっていらっしゃいました
社中同士
客となりまた亭主となり
半東や運びそして水屋など
それぞれの経験を生かして
担当していただきました
終わったあと
社中の皆様から
サプライズで
真紅の薔薇の花束をいただき
恐縮してしまいました
平成15年から令和5年までの
稽古場の歩みを
写真と共にまとめて
皆さんにお渡しいたしました
二十周年は
旅の一里塚に過ぎませんが
この節目を皆で祝うことができ
あらためて
素晴らしい社中に
囲まれている幸せを
しみじみ感じる一日となりました
(^人^)