表千家一期一会

濃茶の各服点てで思ったこと


今日は岡山のお稽古場に行ってきました

目にも鮮やかな紅葉を見上げながら
あっという間に過ぎていった
この一年を思いました

ちょうど一年前には
玄庵の席披きをいたしました


正直
「去年でよかった。。。」と
つくづく思います


家の外に一歩出れば
マスク着用が必須となった現在ですが
今朝の新幹線の中は
修学旅行生とGOTOトラベルの団体さんで
隣も前後もいっぱいでした!


何だか不思議なことだらけの一年でした


そして
お茶の世界では
濃茶の飲み回しは禁止!?


この状態は
いつまで続くのでしょうね・・・


今日のお稽古場では
濃茶の稽古にお客様5名


正客に入って下さいとすすめられて
まずは私一人一服点てで濃茶をいただきました


その後は
半東さんが水屋で一人分だけ
お茶を入れたお茶碗を持ち出し
亭主が点前座で一服ずつ点てて下さいました


私は飲んだお茶碗をとりあえず仮置きし
次客以降がお茶を飲み終わるのを
しばらく待っていました


お茶銘・お詰をお尋ねするのは
やはり亭主が全て点て終わってからになります


その間
結構長い時間じっと待ちました


点前に時間がかかって
濃茶の高揚した気分を持続させることが難しく
しかも
一人ずつ違う茶碗でいただくことからは
当然ながら連客との一体感は薄くなると感じました


こういったことは
頭では容易に想像がつくことですが
実際に体験してみて

四百年以上前
利休の始めた「すい茶」つまり「飲み回し」が
いかに素晴らしいことであるのか
あらためて実感することができました



どんなことにも
光を当てればそこから良きことが見えてきます


飲み回しのできない今を経験して初めて
飲み回しをすることの意義を実感できたことは
私にとっては
とても大きな生きた学びとなりました


全ての人が何の浮黷烽ネく
濃茶を飲み回しできる日が
今後お茶を続けていく日々の中に
訪れるのか訪れないのか
それは私にもわかりません


それでも
コロナ禍という思いもよらない事件のおかげで
濃茶を飲み回すことの素晴らしさを
今の時代に実感できたことを
私は幸せに思うことにいたします


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