2018年8月7日 16:26 富田林市伏見堂
富田林市伏見堂にある田中4号墳の見学に行こうと歩いていたら、緑の紙風船がしぼんだ状態で落ちていました。
紙風船に付いていたメモには連絡先が「8月6日 大阪市東淀川区東中島...」となっていました。
ということは、1日で30kmも飛んできたことになります。
よく見ると風船の先に、「こまっているひとにこえをかけたいです。」と書かれていました。
その裏には「8月6日の平和人権登校日」に平和に対するメッセージをエコ風船に託して飛ばした旨が説明されていました。
それにより、大阪市立の小中一貫校「むくのき学園」の生徒さんが飛ばしたものと解りました。
むくのき学園は統合前の中学時代に大阪府知事の橋下徹氏が通った学校でもありますね。
落ちていた場所は芝生や木々におおわれ、自然いっぱいのところです。
古墳への入口の門には「古への道」、「第十六期生 卒業記念」と書かれ、ここから田中4号墳への遊歩道となっています。
ここは初芝富田林中高校の構内のようです。
どうもこの風船は30kmの距離を1日で飛んできたようです。エコ風船といえども結構飛ぶんですね。
さっそく、むくのき学園 NO:2205の生徒さんへは「メッセージが届いたよ!」の返事を紙風船とともに送ることにしました。
〈到着時のデータ〉
◇発見地点:富田林市伏見堂 田中4号墳付近
◇発:大阪市東淀川区東中島4-8-38 むくのき学園(標高2m)から
◇着:富田林市伏見堂 田中4号墳付近 (標高126m)
◇◇到達距離:30.1km
田中4号墳 富田林市伏見堂 にある6基の古墳からなる田中古墳群のひとつ
1号墳は一部が壊され、2号墳・3号墳は消滅していますが、4号墳は周りが整備され、全体の形状がよくわかります。
6世紀後半頃のこの地域に住んでいた豪族のお墓であるとのことです。古墳は直径が約30メートル、高さ約5メートルの円墳です。
この古墳は「古への道」の門から100mくらい遊歩道に従ってすすんだところにありました。
古墳の南側に開いた横穴式石室です。入口の大きな天井石が印象的ですね。
説明板もあり、遊歩道も整備されていて見学しやすい古墳でした。
羨道の長さは4.9メートル、幅1メートル、高さ1.5メートル。
玄室の長さは4.25メートル、幅1.55メートル、高さ1.6メートルというしっかりした横穴式石室。なお、石棺はありませんでした。
富田林市の南部、石川右岸の古墳群はこの田中古墳群(4号墳は標高121m)のほかに、6世紀前半の1号墳を擁する西野々古墳群(富田林市伏見堂 4基 1号墳は標高86m)・嶽山古墳群(富田林伏見堂 群集墳 嶽山山腹西斜面)があります。
この伏見堂にある3つの古墳群は時代においても、築造された場所(標高)においても異なりますが、横穴式石室を持つという共通点(西野々古墳は未調査)もあるようです。
同じ豪族の変遷にによるものか、時代は異なりますが、別の豪族が住み分けたのか興味深いところです。
関連記事:西野々古墳群 2014.2.24.
2018年8月9日
( HN:アブラコウモリH )
生徒さんたちも、びっくりしながら喜んでくれる
と思います。(夏休み中なので登校してからかな)
それでも、ほぼ真北から南へ流れてくるなんて。
8月7日は「立秋」、秋の気配か?
台風13号の影響(反時計向きの風)でしょうか?
館外学習の事前調査、ご苦労様です。
楽しみにしています。