小路をのぞくと、大通りの喧噪と都会的な化粧とは違った、独特な街の骨組みがむき出しになっている。台湾の小路も台湾的混沌を包み込んだ突然切れている壁や、日本の建築基準法ならば完全に挑戦的なガラス窓やドアに溢れている。
免税店やブランドショップに見放されている私としてはこういった小路があると入り込んでしまう。
その小路を入ると「栗木」と書かれた看板を出した喫茶店があった。そのつくりは一言でいうと海辺の、ちょっとしたカウンターのあるショップの風情だ。壁には「ここら辺の海で採れます」的に貝殻などが埋め込まれていて、小さな4人がけテーブルも白く塗られていて海辺チックだ。
でもここは台北の中心地区なのだ。
「わけわかんねー」と、若者のような台詞で男3人で押し掛ける。
店野奥には流行りの服を着せたマネキンが3体本棚の影に立っている。
これで羊男でもいれば村上文学だな。とおもったら、案の定その本棚には中国語の村上春樹がずらりと並んでいた。
各国語の村上春樹の書籍はなぜかどれも村上春樹的世界を作っているが、特に中国語は強烈だ。
「村上春樹大好き」という若いマスターと急激に打ち解けて、さらに書店の場所を聴いてその足で中国語版「風の歌を聴け」を買ってきました。
免税店やブランドショップに見放されている私としてはこういった小路があると入り込んでしまう。
その小路を入ると「栗木」と書かれた看板を出した喫茶店があった。そのつくりは一言でいうと海辺の、ちょっとしたカウンターのあるショップの風情だ。壁には「ここら辺の海で採れます」的に貝殻などが埋め込まれていて、小さな4人がけテーブルも白く塗られていて海辺チックだ。
でもここは台北の中心地区なのだ。
「わけわかんねー」と、若者のような台詞で男3人で押し掛ける。
店野奥には流行りの服を着せたマネキンが3体本棚の影に立っている。
これで羊男でもいれば村上文学だな。とおもったら、案の定その本棚には中国語の村上春樹がずらりと並んでいた。
各国語の村上春樹の書籍はなぜかどれも村上春樹的世界を作っているが、特に中国語は強烈だ。
「村上春樹大好き」という若いマスターと急激に打ち解けて、さらに書店の場所を聴いてその足で中国語版「風の歌を聴け」を買ってきました。