早起き

昨夜、いつもより１時間早く床に就いたら、今朝１時間早く目が覚めた。
おかげで早朝からの出張予定前にジョギングできた。１時間違うだけですれ違う顔ぶれが違う。早起き犬も顔つきが違うような気がする。
途中通り抜ける繁華街「権堂」にはまだ昨夜の喧騒の余韻が漂っていて、若い酔っ払いや女の子がしゃがみ込んでいたり、まだ騒いでいる集団もいる。近づいて行くと大げさに「どうぞ」と道を譲ってくれたりする。ちょっと怖い。
梅雨入りしたせいで早朝なのに空気は重くてねっとりと肌にまとわりつく。身体が重くてまぶたや頬の肉が地面に向かって引っ張られる。早起きして気分は良かったが慣れないのでいつもより疲れた。

長野市の北の山あいでは「めしめ仕事(飯前仕事)」と言って陽が昇るとすぐに畑に出てひと仕事するそうだ。 農耕民族はおてんとさまを敬い、日の出から日の入りに働けるように早寝早起きするべし。

なぜマラソン？

「信じられねーよ」とか、「どうしちゃったの？」と言われることがある。
私がマラソンに参加したり、朝ジョギングをしていると知人に話したときの反応だ。
私自身も数年前までマラソンに参加する一般人や、テレビでマラソン中継を（２時間も）注視する人々が理解できなかった。

「どうしてジョギングするの？」とあらためて考えてみた。
ここに１時間半の自由なプライベートな時間がある。眠ることも出来る。あえて休まずに仕事を早めることも考えられる。やりたいことは無限にある。ボーっとしていても良い。
なのに、走ることを選ぶ。
走ることは身体にきつい。汗もかく。必ずしも運動は気持ちよいとは言えない。
前に向かって走り出したら、予定したルートをこなさないと戻れない。この時間は本当の自分だけのものになる。相性の悪い人とのごたごたした電話も取れない。mailだって受け取れない。
自力でたった一人、前に向かう、そんな時間が欲しくて走るのかもしれない。