
ザルツブルグの東側に広がるいくつもの山とその合間に点在する湖。オーストリアの湖水地帯といわれるこの周辺は国内外からの観光客にも人気の場所。小さな町や村が点在する中で、カンマーグート観光の手始めに訪れる人が多いのがここザンクト・ギルゲン。

たくさんの湖がある中でもその美しさで人気の高いヴォルフガング湖の湖畔に広がるとっても小さな町からは、湖上遊覧を楽しめる。そんな船着場には売店と…番犬?

朝一番の湖畔にはまだ観光客の姿もほとんど見えず、なんとものんびりした澄んだ空気だけが漂ってる。と、カメラに向かって1組のカモのつがいが。ゴメン、あげられるものは何も持ってないのよ。

実はこの町は神童モーツアルトのお母さんの生まれ故郷としても名高い。同様に姉のナンネルがこの町に嫁いでいることから、母の生家には2人のレリーフが。少し前にきれいにお化粧直しされて、内部はモーツアルト展示室となってる。

ところで少し時間もあるし、遊覧船に乗る前にちょっとお散歩でも?目指すは町の中心の市庁舎、とはいえこの教会のすぐ裏手なんだけどね。とっても小さな町は20分もあればひと周りできる。

歩きながら目に入るのは建物の外壁に描かれた様々な絵。

ドイツやオーストリア、あるいはスイスの山間の村や町でよく見られるもの。

描かれているのはたいてい昔の出来事や人々の生活ぶり。

そんなものを眺めながら歩いていたらもう町の中心。

振り返れば市役場、ラートハウスだ。そしてバイオリンを弾くのは幼い日のモーツアルト。耳を澄ませばキレイな音色が聴こえてきそう?

朝の陽射しがどんどん強くなる頃、このあたりに宿をとっていたらしい人の姿もちらほら。通り過ぎるだけの旅でなくいつかのんびり泊まってみたいと思いつつも、そろそろ時計が気になってきた。さて、船着場に戻りましょっか…





