先日のこと。
ヴェクスター125で出勤途中、エンジンから「ボコッ」って音がしてまたエンジン冷却用のクーリングファンが割れてしまいました。
クーリングファンが割れる故障はヴェクスター乗りには割と有名な話。
私も何度も経験しクランクの振れが原因と思いエンジンを積みかえたこともあったのですが、実はまさかクーリングファンの設計不具合。
当初はスズキも知らないと言っていましたが途中で品番変更になって対策品に置き換わり、このベクスターもそれが付いていました。
なのでまさかと思い、駆動用のベルト切れを疑ったほどでしたがそっとアクセルを開けたら加速したんで、
やっぱりクーリングファンの割れと分かりました。
このクーリングファンの破損、写真が残っているだけでも遡ると
2006年10月25日
下側の方、取り付けネジ部を起点にフィンが二枚ほど割れて無くなっています。

2007年8月26日
何度もクーリングファンが割れるのでエンジンが悪いと思い、エンジンの積み替え。
割れるたびにケースを補修したのでケースが可哀そうなことになってます。

2010年11月16日
破片が顔を出してます。

これもネジ部を起点に割れてます。

ファンが割れるだけじゃなくカバーも割れるから曲者なんです。
パッチ当てて修理。
ファンはまだ未対策品

2011年2月27日
アルミ板でパッチを当てた所を突き破ってます。
破片はどこかに飛んで行ってしまいました。

やっぱりネジ部を起点に割れてます。
更によく見ると全部同じ場所。どうよこれ(ネットで見つけた他の人のは違う場所でした)

明らかに強度不足。
この時、対策品に変わったので予備にと2個購入して、うち一つを取り付け今に至っています。

古いヴェクスターですが中国や台湾ではまだ現役らしく、いろいろと対策品が出ていて、クーリングファンも強化型があって
日本でも購入することが出来ます。
ただ本家スズキから対策品がでていることもあって私の中ではそれで十分。なのでこの強化型は不必要だとずっと思っていました。
それが割れたということで、対策には経時劣化までは含まれていなかったようでした。
ということで今回は予備品を使わず台湾スズキの強化型を取り付けることにしました。
購入先はヴェクスター乗りには有名な「プレコミモーター」さん。
オイルエレメントとOリングのおまけまで入っていました。感謝です。

交換前に外観チェック。
カバーは割れていなくてルーバーの隙間から右の方のフィンが無くなっているのが見えました。

割れた破片で内壁は削れ破片は端っこに引っかかっていました。

割れた対策品。
あかんやん。

クーリングファンを外すと取り付け面がサビてました。こんなの初めて。

破断面を観察すると右の穴を境に右側と左側全体で色が違うのが分かるかと思います。
右側は破断面の色が黒く煤けているように見えるのは最初にここが割れたからではないかと思われます。
左側全体は時間が経って後から最後に一気に割れたため白くきれいなままだと思います。
巣穴がみえるので樹脂充填時の条件不良があったかもしれません。

エンジン掛けて錆び取り。真似しちゃだめよ。

スコッチブライトでは落としきれず、粗目のサンドペーパーで削りました。

ローバルで防錆処置。

左が台湾強化型クーリングファン。
フィンをリング状に全周つなげてあります。
対策品(だった)は割れないようにフィンの高さを低くして軽くしてありました。

ということで台湾強化型になりました。

クーリングファンのカバーを開けるとシリンダヘッドの油漏れが結構ひどいのが見えました。
そろそろ予備のエンジンに積み替えようかと思案中。

161330Km
プレコミモーターさんによると20万キロ行ったのは東京のバイク便の方で、一般では私が一番とのことで、
20万キロ行くかどうかは元気で働けるか次第。
延長雇用してもらえるよう頑張ろうっと。

朝から組み上げて無事出勤できました。

ではまた