にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

賞の発表もいいけれど

2007-10-13 | オーマイニュース

先日、オーマイニュース(以下OMN)に木舟周作記者が書いた記事で、編集部発のものを含む常連記者による記事が8割を占める事が明らかになりました。それならば、週間市民記者賞に選ばれる記事にも同様の傾向が見られるのではないかと思い、毎週発表されている記事を見に行ったところ、それとは別の気になる点が出てきました。

 

これは、9月の発表記事から抽出したものです。

候補記事数は、それぞれの発表記事で紹介されている記事の本数、執筆記者名は、それぞれの記事で記者名がどのように紹介されているかを示し、記事タイトルは発表記事でどのように紹介されていたかを示します。

まず、週によって記述の方法がバラバラな事がわかります。記述の方法というよりは、講評の仕方といった方が適当でしょう。

1. ○○さんの記事は・・・という形で講評に入るもの

2. ○○さんの○○(記事タイトル)は・・・という形で講評に入るもの

3. ○○さんの○○(記事の概要)は・・・という形で講評に入るもの

4. 執筆記者名と記事タイトルを上げてから個々の講評に入るもの

このようなパターンがあります。1番の場合には、その氏名がフルネームだったり、苗字のみだったりというばらつきがあります。また、1回の発表記事に1番から3番までのパターンが混在しているものもあり、かなりフランクに講評が行われている印象を受けます。

この発表記事、月に1回は月間市民記者賞の発表を兼ねますが、基本的には候補となった記事を挙げ、講評を加え、受賞記事を発表するパターンは毎回変わりません。このような性格の記事には事前にひな型を作成して、そこに執筆記者名と記事タイトルを毎回挿入する形を取れば、表記のぶれはなくなり、執筆者も楽になるのではないかと思われます。

そして、次に気になったのは、受賞記事だけしか紹介されていなかった第4週の発表記事です。

週間市民記者賞の発表記事は、受賞記事を発表する以外にその週にどのような記事があったかを紹介する性格を帯びています。2本しか記事が紹介されていない第2週も同様ですが、こういった週には、ピックアップして講評するに値する記事がそれしかなかったというわけでもないでしょう。

元木昌彦編集長は、いつも執筆記事に優しい、執筆した市民記者を褒める講評を行っています。プロに褒められて気を悪くする素人はそうはいないでしょう。

OMNにおかしな記事が出ると、かなりの確率でコメント欄等で指摘を受けます。記事の穴はそれだけ誰にでも目に付きやすいものです。しかし、いい部分の評価というのは穴を指摘するのと同じようにはいきません。それぞれの記事の長所は、いわゆる素人には見えにくいという事もあると考えられます。

そういう意味でも、週1回の発表記事では受賞記事以外にもなるべく多くの記事をピックアップして、元木氏には講評を行って欲しいものです。

それぞれの市民記者が持つ長所を伸ばす事は、記事の質向上につながります。そして、記事の質向上を誰よりも強く望んでいるのは、OMNのはずです。


【関連リンク】
9月の週間市民記者賞発表記事(魚拓)
第1週
第2週
第3週
第4週