Bトレイン お気楽プロジェクト Vol.2

異色の鉄道模型Bトレの工作記録 ほか…

ロッキード社製らしく空中に

2014-11-09 11:18:05 | その他モデル

 ■小田急も空中にいたことがある 小田急500形

空中、と言ってもモノレールですが…

ロッキードと言えば、私の年代ではアメリカ空軍のセンチュリーシリーズの5番目となる最後の有人機と呼ばれたF104スターファイターなんですよ。
同じロッキード製とは露知らず、小学生の頃は夏はプール、冬はスケートと、小田急の駅からモノレールに乗ってよく向ヶ丘遊園に行っていたわけで。
このモノレールにはかなりお世話になった記憶があるが、手元には全く写真が残っていないのが残念。
初めて乗ったモノレールは大船から出ていたドリームランドへ行っていたやつだが、数多く乗ったのはこの小田急だろう。

まさか、そのモノレールがあのトレインズから出してくれるとは思いもよらなかった。
しかも設計、製造が鉄道模型とはほとんど無縁だった京商とは。
鉄道模型のノウハウをトレインズの担当の方がここぞとばかりに伝授し、かつ京商のテクニックを引き出したものとなったようです。

パッケージデザインが凝ったものなのは置いておいて、
今回は隠し味が…
モノレールを下車し、空中?から地上に降りると、目の前には大階段が聳えており、そこを登るのが向ケ丘遊園のお出迎えの儀式。
その大階段をモチーフにした背景シートが添えられている。
これにはかなり感動。
そう、そう、花時計って当時はやりだったんだよね。
多摩川の河岸段丘地形を生かし、シンボリックなものへとした好例。
今なら、バリアフリー上敬遠されてしまうので、そういう意味でも遺構となってしまったというわけか…

 

そんなこと考えながら、早速撮ってみた。
  
  ▲大階段を前に
   (車両の向きが逆ですが…)

 

向ヶ丘遊園は閉園となり、モノレールの駅があった箇所にはドラえもんが居るようになったわけですが、この大階段は今でも残っています。
大手デベロッパーによる宅地開発が予定されているようですが、この遺構となった階段はどんな形で残されるのでしょうか……
  
  ▲2011年ころの大階段 閉鎖させれていたが柵の外からは見えた


 

小田急が所有していたロッキード社製のブツですが、なかなかのデザインでした。
廃止の原因が構造的損傷とは言うものの、30年以上孤軍奮闘し運行されていたわけで、それを思えばやむを得ないことなんでしょう。
  
  ▲特徴的なお面

 

小田急の向ケ丘遊園駅では、鉄道線と交差はしていなかったし、位置関係から鉄道車両と一緒にカメラに収めるのは困難なモノレールでしたが、そこはせっかく同一スケールによるモデル化がされたわけなので、ちょっと雰囲気を味わえるアングルで撮ってみた。
  
  ▲まさに空撮状態ですが…
   


  
  ▲この目線ならありかな…

 

パッケージ裏の
「ひっそりと引退した名車にもう一度「ありがとう」の気持ちを込めて」
という解説文の〆に、小田急の500形への思いが伝わる。


 

さて、
誰もが思う動力化…

何年後かに製品化なんてことになるのか否か……

 


セントレア建設を支えた三岐鉄道

2014-11-02 19:28:11 | 鉄コレ

 ■三岐鉄道による骨材輸送

鉄コレからリリースされた小型機関車。
話題性から行けば東武なんでしょうが、ここは三岐の方にしましょう。
東武のスノープロ―問題の解決策を思案中なので…

貨車の方もここで入手。
石灰やセメントの方ではなく、中部国際空港セントレアの建設時に骨材輸送に使用されたホキ10000(カワイ製)にしました。
(太平洋セメントに社名変更前の秩父セメント仕様)
骨材、つまりコンクリートや舗装の路盤に使われる砕石です。
石炭より比重が重いので、山盛り一杯と言う積載状況ではなく、3分の1強の容量に積載し輸送していたようです。
なので、上からではないと骨材は見えなかったようです。

  
  ▲三岐鉄道の骨材輸送列車

  
  ▲朝日を浴びて出発待機

 

もう一つ待っていたもの。
先日発売された三岐鉄道101形です。
転がし時に離合風景を再現するため。

 

さて、ED459です。
動力は全く問題ないのですが、手すりの取り付けとカプラー周りの処理に手間取りました。

手すりは3分割され、一つランナーに入っています。
難しいとメーカー側も想定したのでしょう、ランナーが予備を含めた3つが同梱されています。

手すりは車体とステップを結ぶもの、デッキに据えられ端がステップに伸びるものの2種です。
両方ともステップ上端の凹みに挟み込むようになっているのですが、ここがネックに…

ステップはデッキ裏側にカプラーポケットで押さえるようにボスに差し込む形状をとっています。
そのカプラーポケットですが、ダミーカプラー用なので、アーノルドに交換した場合は取り去らねばなりません。
つまり、ステップパーツの押さえがなくなるというわけです。
軟質プラなので、ある程度の摩擦でスポッとは抜けません。
しかし、手すりからの足を取り付けるとなると、しかも片方は車体側から伸びたもの、もう片方はデッキつまりシャーシから伸びたものということになるのですが、そう簡単にはいかず、取付のたびにステップが前後に揺れてしまうことに。
こっちを嵌めれば、あっちが外れ…という例のやっかいな繰り返しです。
ステップへの手すり取り付け方がしっかりと固定力のある方式ならいいのですが、たぶんその方式では動力車のメンテ時の車体分離に難があるからでしょう。

ここで試行錯誤。
まず、カプラーポケットのポケット部を撤去し、押さえの役目を果たすボス穴部分だけ残した加工をしたものを作ってみました。
   
   ▲青矢印がボス
    左がカプラーポケットなしの通常の連結可能状態
    右が白いパーツを押さえるためにポケット部分をカットし、
    左右のボス穴部分のカプラー干渉部を削ったポケットパーツを取り付けた状態


でも、えらく面倒です。
重連の後ろの本務機側はそのままです。

ならばと、さらに試行錯誤。
代わりに手すりのステップ側への取り付けは行わず、フリー状態にすることに。
まず、車体側へABS樹脂接着剤をチョン付けしたパーツを車体へ挿し込み固定。
  
  ▲この状態で固定


デッキ側の手すりはシャーシを車体にはめ込む最後の工程を終えた後に、デッキに取り付けます。
デッキへは接着剤をチョン付けしましたが、すぐ取れてしまいます。
なので、最後にはめ込む工程に。
もちろんステップ側にはあえてはめ込みません。
見た目も充分でしょう。
  
  ▲左がカプラーポケット加工
    右がカプラーポケットなし


結果は見た目はそんな変わらない。
無い方のデメリットはステップがすぐ動いてしまうこと。
横から見てステップが垂直ではなく、どちらかに斜めになっているときは固定がしっかりしていない証。
それにより手すりが取れやすくなること。
まぁ軟質プラ特有の脱型後についた癖がそのまま残ってしまい斜めっていると言う場合も無きにしも非ずですが…

  
  ▲まぁ重連にできればいいわけで…

 

先日発売の101形とだいぶ前に発売されていた601系とともに。
しかし、この栗色、なかなかいい色合いを出しているなぁ~
  
  ▲こんなシーンが再現できるのも鉄コレならでは

 

そして、ホキをつなげます。
  
  ▲とりあえず8両(実車編成は16両)を入手したが
    骨材積載状態はぜひ再現したいな…


  
  ▲601系との離合

  
  ▲101形との離合


  
  ▲轟音と共に通過
    と言う雰囲気で…

因みに、ホキは積み下ろしを2両ごとに行う関係でブレーキハンドルが向かい合うような2両固定で組成されていたそうです。
なので、写真のように編成端にハンドルは見えないのでした(汗)

 

 

かなりデリケートな工作が必要な鉄コレ機関車ですな…


  


茶ちゃ & 紫おん

2014-09-30 18:14:37 | 鉄コレ

  ■阪堺電気軌道 1000形

堺トラム1002号 入線。

これで阪堺電車同士の離合が可能となる。

  
  ▲左1001号車 茶ちゃ
    右1002号車 紫おん

行先表示周りの塗装がマット仕上げに仕様変更されてますね。

1002号の内部の行先表示が斜めに落ちてますな(汗)
動力組み込みの車体分離時に落ちてしまうのですよ。
引っ掛かりが弱いようです。
内部の構造からいくとガラス側へせり出す方が安定しそうなのだが、
奥へ押し込むのが定位置のようだ。


  
  ▲離合

ヘッドライトもガラスパーツ化されているが、
奥まって設置されているせいか見えづらく、
ガラスパーツ化の効果がほとんど感じられず、
実車の顔のイメージとちょっと異なるイメージとなってしまっているのが残念。

ライトパーツが分かるようにストロボを光らせてみたところ…
  
  ▲ライトオンになった!
    ついでに行先表示幕の位置を修正


  
  ▲電停出発

紫の印刷表現は落ち着いていてなかなかいい。

このリトルダンサーシリーズ用の動力ユニットであるTM-LRT02は
両側のシャーシがフローティング車体側へ若干落ち込むように引っ張られる傾向があるようなので、
両端の室内の運転席部分に鉛板のウエイトを積み増しして補正している。

 


やっぱり、トラムの走りには癒されるわぁ。
今は、これがいい…… 


ユニトラムで転がしてみた

2014-09-23 21:05:39 | 運転会&転がし

  ■路面はやっぱり複線、続行運転

試運転線のパネルの上にばら買いしたユニトラムを置いてみた。
そう、単純に置いただけ。
とは言え、それなりの作りなので結構リアルに見える。

ユニトラムの利点は、最初から複線であること。
路面電車は速度の規制が厳しい分、続行運転ができること。
そのため、基本的には複線となっている。
それが最初から表現されている。

その複線間隔が、きちんと路面電車用に狭めてあることが2点目の利点。
これって結構重要な気がした。

本来は、両脇の道路パーツがあればよいのだが、今回はオミット。
何せ、置けない! ので…

電停のキットも入手し、路面に組み込んでみた。
組み込むためには、敷石パーツを取り外す必要があるのだが、外せるのは長さが124㎜の路面だけであった。
電停を組み込む場合は124㎜の路面が必要ということ。

そうそう、続行運転は無理やり2編成転がせば雰囲気出るけど、基本はDCCだからなぁ…
なので今回はパス。
ポイントも検証してみたかったが、さすがに複線分岐を据えるほどのスペースはないので、こちらもパス。

 

広電を転がしてみた。
  
  ▲電停で離合する1000形


  
  ▲電停のスロープ側


  
  ▲1002号 ピッコラ


  
  ▲交差点を曲がる


  
  ▲1003号 グリーンムーバ―LEX


  
  ▲電停


万葉線も転がしてみた。
  
  ▲MLRV1000形 ドラえもんトラムとアイトラム
    行先表示幕の上のロゴだが
    左の1005号は屋根のRに沿って、右の1001号は水平となっている。
    調べたら実車もこの通りであった。


  
  ▲電停に進入


  
  ▲電停を出発


  
  ▲複線区間で離合


  
  ▲MLRV1005号 ドラえもんトラム


トミーテックの動力とユニトラムとの相性も問題なく、スロー運転も抜群。
電停に到着したり、出発したりを楽しめるのは最高。  
連節車がカーブを曲がっていく様子もなかなかのもの。


京阪大津線 600形

2014-09-07 20:13:32 | 鉄コレ

 ■何気ない形態作り分け 

今月号の雑誌「とれいん」の特集に取り上げられているのが本日お題の京阪大津線600形。
600形の更新改造の経過や種車による形態差など詳しく載っており、本人としては“買い”であった。

  
  ▲とれいん9月号

2両編成の600形は1C8Mのユニット制御で、なんと回生ブレーキ付き。
これは京津線の急勾配を走っていた証。
坂本方が奇数車、石山寺方が偶数車となる。
因みに、大津線では琵琶湖側が湖(うみ)側、比叡山側が山側となるが、社内では湖(うみ)側をA側、山側をB側と呼称しているとのこと。
改造更新の種車と時期により1次から4次車に分類されるが、模型的な形態差としては、1次、2次、4次の3種に大別できそう。


タイミングを合わせたかのように、先日、鉄コレからその600形のラッピング車が発売されたのだが、なんとこの発売により600形のその3種の形態分けが揃ったことになった。
 ・鉄コレ第17弾の600形2次車
 ・事業者販売の特急色600形1次車
 ・一般販売の鉄道むすめラッピング600形4次車
というバリエーションである。

最新のラッピング車のパッケージはなんとスケルトン仕様。
  
  ▲裏側からも中身が見える
まさに裏を返せば、これはトミーテックとしてはかなりの自信作という証か?


 

せっかく出そろった600形バリエーションなので、一気にN化して転がしてみた。

え~
先に書くと…
まず、T車となる台車に金属車輪を入れると、転がりが非常に渋い。
どうやら、台車枠裏のピボット軸受となる穴の深さが足らないようである。
これは製造時期の異なる3種に共通したことであった。
レールに載せても一応走るが、ここは穴を深くすることにした。
0.4㎜ピンバイスを中心に当て、ざぐるように円錐状に回転させる。
折れないように慎重に!
これにより、車輪はくるくると回るようになった。

そして、奇数車のライトケース上には無線アンテナを後付けするのだが、そのためにはガラスパーツをすべて撤去しないとならない。
その取り外しが大変!側面ガラスが下手をすると割りそうである。
なので、裏側にあるガイドからの穴あけは止めて、外側の推定した位置からの穴あけに変更。
幸い、設置場所が限られていたので、可能であった荒業ですが…


次にいいこと。
前面の作り分けは平面ガラスとパノラミックウィンドウとできちんと作り分けされて、なかなか実車の雰囲気を醸し出しています。
細かいこと言うと、平面ガラス車とパノラミック車とでは隅柱部の車体Rの大きさが異なり、パノラミック車の方がガラスに合わせて大きくなっているのだが、鉄コレではそこまで差を持たせていない。
鼻筋も1本通っているが、これはNスケールでの表現自体が困難。
という違いがあるにも関わらず、違和感ないのは模型的には優れているということか。

実車の形態差は妻面に及ぶのだが、ここは見事に消化。
模型的には目立たないけど…

台車の造形もお見事。
特徴である軸箱両側の積層ゴムもきとんと積層されているように何気に表現されていた。
ここはぜひ、フラットブラックで色差しかな…

  
  ▲各車のお面形状
   左から平面ガラスの1次車、パノラミックウィンドウの2次車と4次車


  
  ▲各車の妻面形状
   左から丸屋根の1次車、丸妻の2次車、切妻の4次車


  
  ▲大津線開業100周年を記念して’12年に特急色に塗装変更された603F
   平面ガラス車の特徴である強調された細面顔がよく表現されている
   こればかりは幅が決まっているBトレでは表現の難しい領域

 

  
  ▲パノラミックウィンドウとなった2次車
   17弾に含まれたこいつだけは旧マークと社紋が印刷された仕様
   この609Fは現在「中2病…」ラッピングになっているが、
   609号車の山側中央あたり乗って、窓から顔を出して下を見ていたら捕まるだろうなぁ…


  
  ▲ラッピング仕様の4次車619F
   台車の軸箱周辺を眺めるとゾクゾクしてしまう
   もちろん肝心の印刷はそれほど厚さやドットも目立たず、ずれも無く、ほぼ完ぺきでしょう



離合する600形
  
  


  


  

 

よく考えると、この旧特急色も本線にはもうなくなり、ここ大津線でのみになってしまったのかな…
大津線はラッピング大流行だが、この特急色カラーだけはなるべく存続してほしいと思う。