2日目
来間島の島内を歩いてみた。
とても静かで、この付近に限っては人を見かけなかった。
ヤーマス御願の説明板もあって、この島の始祖伝説のについて書かれてあった。
わかりにくい説明だったので、帰って沖縄大百科事典で調べてみる。
以下沖縄大百科辞典から転載。
ある娘が太陽の光で孕み卵を三つ産む。卵からかえったのは3人の大きな男の子で、大喰いのため、来間島に移り住む。島は東の御嶽の祀りをおろそかにしたため、島人が赤牛にさらわれて無人であった。
そこで3人は、御嶽で牛を待ち伏せ、長男が牛をやっつけて角をとる。
翌日、3人は海の底の城へ行って耳のない神(赤牛)と会い、島人を返してもらうかわりに祀りを行うことを約束し、ただ一人完全な人間として残っていた娘を連れて帰る。
そして長男は娘と結婚し、生まれた子を二男、三男の嫁にしてその三軒で祀りおこない、それから島は栄えた。
三軒の一つ、ヤーマス家が伝えてる話である。