図書館で借りた本が3冊になってしまって、予約もあるみたいで早く読んで返そうとした本がおクジラさま。
著者はニューヨーク在住の映画監督、佐々木芽生という女性ライター
ザ・コーヴという反捕鯨の映画を見て、なんか違うぞと書かれた本。
2017年9月から映画も順次公開になってるみたいだ。
せっかくなので、ザ・コーヴというビデオを借りて見た。
評判ほどではないにせよ、自分勝手な正義のオンパレードという面では、そうとう酷く、和歌山県太地町の漁師を冒瀆する内容だった。
この本の内容は、日本の捕鯨を日本の立場や文化から反論してる本だと思っていたが主題は違うところにあった。
鯨(イルカ)のどのような種類が捕獲され、どのように利用され、どの種類が絶滅危惧種で、現在の保護はどうなってるのか。
情報はとても見えにくいし、どうしても現在の政府の主張や水産官僚の言葉を疑いもなく受け入れられないのは、沖縄の言説をとってもそう感じるので。
相手のことを知ろうとしない一方的な追求、閉ざされた情報、発信の仕方など、いろいろと考えさせられ、自分の無知も認識した。
イルカ殺戮は残酷だが、生きるものを食べてヒトは生きていくとか、日本の文化とか単純に考えていた。
だから食べてもいいじゃないかって思ってた。
それに、頭がいいから、イルカによる漁業被害があっても絶滅危惧種でなくてもイルカは友達なので捕鯨はよくないというのはどうしても抵抗あって、じゃあ頭悪いとヒトでも価値がないんかと思ってしまう。
でも、よくわからなくなってくる。
せめて、もっと知って判断できればいいなと思う。
それに、子供の頃に給食でよく食べた美味しかった記憶の鯨やイルカ肉も最近は食べることもなくなってきたし。鯨食べるかどうか迷うこともないので。
最後に著者は、ボブディランのいつもの朝にという曲の歌詞を引用していた。
You're right from your side,
I'm right from mine.