小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

蝶ケ岳(1) 2005.4.29~4.30

2006年09月18日 | 山登り

     2005.4.29~4.30

        蝶ケ岳(1)

[コース] 1日目  三股⇒まめうち平⇒蝶ケ岳ヒュッテ(泊)

      2日目  蝶ケ岳ヒュッテ⇒蝶槍⇒蝶ケ岳山頂⇒長塀山⇒徳沢⇒上高地

 2005年のGW。天気も良さそうなので、北アルプス「蝶ケ岳」へ行って来ました。

 蝶ケ岳へ登るには、いろいろなルートがありますが、上高地からの平坦な道を

通りたくなかったのと直接車で行けるので三股からで決定。

 登山届けを提出して、いざ出発。

川を渡り快調に高度をかせぐ。ときどき、常念岳もところどころで顔を出して

くれる。 (この後えらいことになるのだが・・・・・。)

傾斜が緩くなったあたりから、雪が出てくる。

まめうち平でアイゼンを付け、これからが本番と気合を入れる。

まめうち平を過ぎると、雪がどんどん深くなり、緩くなっていった。

そこで気が付いた。2~3人のトレースしか無いのである。

GWに2~3人とは、マイナーなルートなんだろうか?

GWには蝶ケ岳へ登る人はいないのか?

などぶつぶつとつぶやいていた。

トレースは迷った様子もなく、続いている。もちろん、赤リボンと赤マルを

確認しながら自分も登る。

場所によっては、見上げるような傾斜。左の木、真ん中の木、右の木と

どの木にも赤マルがある。

つまり、夏道では九十九折になっているってことか。

後で知ったことだが、北アルプス三大急登より傾斜がきついとか。

そこを、直登。直登。

雪が緩くなって、足元を固めないと、次の一歩が出せなくなった。

次は、沢をトラバース。気を抜くと、三股まで落ちそうな傾斜である。

でも引き返すわけにはいかない。登るのがやっとなのに、下れるわけがない。

その後、直登、直登、トラバース。直登、トラバース。の繰り返し。

樹林帯を抜けやっと稜線が見えてきた。最後の登りだ。

稜線まで出れば・・・と思った瞬間。

飛ばされそうな突風に襲われた。

思わず体を小さくし耐風姿勢をとる。

ヨメを見ると風上にケツを向けている。

オイ!逆やろ。とツッコミをいれる。

風が弱まった隙に前へ進む。強くなると耐風姿勢。

まるで、「だるまさんが転んだ」状態である。

ご丁寧にあられまで降ってきた。自然の驚異を感じる。

ヒュッテまであと少しだと思うが遠い。

やっと稜線にたどり着いた。

目の前には、槍穂の大パノラマが・・・・・・

     全く見えない!

どころか、ますます風が強くなる。ハイ松を風除けにしながら前へ進む。

蝶ケ岳ヒュッテに到着した時は、達成感より安堵感のほうが強かった。

CTは5時間だが、約7時間かかっていた。歩くのがやっとだったので

全く画像がありません。

 

この日、ヒュッテ内の多くの人が長塀山から来たとのこと。

「やはり、この時期は、長塀山からが正解か」とふと思う。

その中で、一組の夫婦が三股から登ったと聞き詳しく聞くと、

どうも、前日降雪があり、全くトレースが無かったとのこと。過去に数度

登ったことがあり、ルートはよくわかっていると言う。

どうりで、トレースに迷いが無いわけだ。トレースを付けていだいたことに

謝意を伝え、しばし山行の話に華が咲いた。

ヒュッテでの寝床は2段の蚕棚になっており、1階の角をいただいたので

非常に寝易すそうだ。

夕食は、噂どうり「うなぎ」がメインの食事だった。

GWとは言え、一歩間違えれば遭難、滑落になりかねないことを肝に命じ

就寝する。

明日は晴れればいいが・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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