2007,8,11~8,12
薬師岳(富山県)
2926m
(3)
8月12日
薬師岳山頂-薬師岳山荘-薬師峠キャンプ場-太郎平小屋-三角点-折立
薬師岳山頂 7:37(2926m)
しばし、山頂からの大パノラマを楽しみ、
祠に安置されている薬師如来に今後の山行の無事を祈り、
祠の裏にまわると、
金作谷カールを望むことができます。
かなり大規模なカールで、落ちればかなりヤバイです。
立山への稜線は、思ったよりやせており
結構大変なんだろうなと思います。
薬師岳山頂の人を見ると、7割の人がピストンの人のようです。
▲金作谷カール
山頂に別れを告げ、来た道をサクサク降ります。
途中、東南稜との分岐に立ち寄り、
昭和38年に遭難した、愛知大学の山岳部の遭難の碑に手を合わし、
下山にかかります。
登りの時、ザレ場を小走りに下りる人を数人見たんで、
私も調子に乗って走って降りてみました。
いや、これが調子いいんです。
あまり、膝に負担がかからず、サクサクいい調子で薬師岳山荘へ到着。
薬師岳山荘 8:14~8:31(2701m)
ここで、しばし休憩。
薬師岳登頂記念のバッチを購入。
美人と評判のご主人を拝見しましたが、
以前、テレビを見たときとは、ちょっと雰囲気が変わったよう。
だんなさんも、髭がかなり伸びてこちらも雰囲気が変わってました。
▲ミヤマキンバイとハクサンイチゲの群落
薬師岳山荘を出発して、行きの時は風が強くてうまく写真が撮れなかったんですが、
稜線から少し下ったところに、きれいなお花畑が広がっていました。
花に癒されながら、下ってゆきます。
ちょっと、もたついた薬師平からのガレ場も
なんとかこなし、キャンプ場へ帰っていました。
薬師峠キャンプ場 9:21~11:17(2294m)
さすがに、昨日の賑わいはどこえやらで、
すっかり、寂しくなってます。
我々も、撤収に取り掛かり、早めの昼食の準備。
お隣さんは、今日もここに沈とのこと。
ゆったりと、北アルプスを満喫してるなと、ちょっとうらやましかった。
そうこうしているうちに、今日のテン場としてぞくぞくと到着。
このテン場、時間関係なしに、人が行き来します。
我々は、下山にかかります。
この時ほど、さびしいと思ったことはありません。
もっとこの山域を満喫したい。
そんな、感傷にかられました。
で、アタックザックからカリマーに背負い直すと、
食料が減っているにもかかわらず、
重い・・・・、重すぎる。
肩に食い込むとはこのことか。
なんでですかね?
太郎平小屋 11:31~11:55(2325m)
太郎平小屋に到着し、ビールをグビッといきたいところですが、
CCレモンを購入して喉を潤します。
この小屋も、ゴールデンコースの交差点に当たる為か
ひっきりなしに、雲ノ平、黒部五郎、折立、そして薬師岳からの登山客で賑わいます。
来年こそは、この領域を満喫するぞと、心に誓いながら後にします。
昨日に比べれば、ちょっと日差しも隠れ、いい調子で降りてゆきます。
しかし、三角点までは日よけになるところも無く、
徐々に、体力を奪われて行きます。
登りの人々も、疲労の色を隠すことができません。
三角点を過ぎ、そろそろ14時を過ぎようとしても、登りの人は切れません。
「一体、どうゆう計画を立てとんねん!
どう考えたって太郎平小屋の到着が17時やろ」
と、心の中で叫んでました。
だって、一日の中で一番気温が高い中での山行、
もう、息も絶え絶えで、下りの人なんか眼中に無い状態。
まあ、登り優先といえばそうですが。
この時、私の左膝はかなりの疲労がきていました。
2年前に白馬岳に登った時は、右膝だったんですが
左膝の裏側が痛い。
まあ、約1500mをくだり、初のテント泊の荷物。
いままでには無い負担だろう。
このシーズンに向けてしっかりトレーニングをしてきたんだが・・・。
ヒアルロン酸飲まないといけないか。
そんなことを思っていたとき、
後ろから、
ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ!
なんだ! なんだ!
振り向くと、顔は浅黒く、
額にはねじり鉢巻のおっさん(決しておじさんとは言えない)が上から突っ走ってきた。
本当に、突っ走ってきた。
あまりの衝撃に、ザックの中のコッヘルが
ガッシャン!ガッシャン!鳴っていた。
例えれば、バカボンのパパがザックを背負って突っ走ってる。
そんな、感じか。
で、足元は、
長靴!
で、数秒で消えていった。
アルプスには、信じられない人がいっぱいいるが、
今回は、ビックリというより、
たまげた!
しかし、おっさんを見た後は、ヒアルロン酸とかのレベルの問題じゃないわな。
地道にトレーニングをやり直そう。
そう反省しました。
しかし、あの歳で膝が丈夫なのはどうゆうこと?
そう思わずににはおれません。
まあ、なんとか折立に無事下山しました。
折立 14:55
下山して、駐車場を見ると昨日以上の混みよう。
昨日見た車が昨日同様に置いてある。
やはり、1泊2日じゃもったいない。
来年こそは、雲の平、黒部五郎と縦走しよう強く誓うのでした。