じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

十月十二日(昭和五年)

2007-06-30 | 随想(essay)
(都城にて)九時の汽車にのる、途中下車して岩川で二時間、末吉で一時間行乞、今日はまた食ひ込みである。

 年とれば故郷こひしいつくつくぼうし

 海は果てなく島が一つ

 一きれの雲もない空のさびしさまさる

 こころしづかに山のおきふし
                (著作集Ⅰ「あの山越えて」)