おかだ小児科医院公式ブログ

けが火傷のなつい式湿潤療法、江部流糖質制限食、渡辺派MEC食、おかゆから始めない離乳食、ボディソープを使わないスキンケア

抗生剤(抗菌薬)について

2018年05月02日 | 健康
抗生剤(抗菌薬)はバイキンを殺す薬です。お子さんのほとんどの病気はウイルスによるもので、バイキンによるものではなく抗生剤(抗菌薬)は効きませんし、必要ありません。
不要な抗生剤の使用は耐性菌(薬のきかない菌)を作り出すだけです。
それ以外にも最近アレルギーになりやすくするということがわかってきました
新聞でもニュースになりました。
<抗菌薬>乳幼児は服用注意を アレルギー発症率1.7倍
5/2(水) 6:45配信 毎日新聞

先日の小児科学会では川崎病発症のリスクの可能性もあると言われていました。

抗生剤(抗菌薬)は決して危ない薬ではなく大切な薬です。必要があれば、適切な抗生剤(抗菌薬は使わなければなりません。
必要のない抗生剤(抗菌薬)、内服では効かない抗生剤(抗菌薬)を使わないことが大切です。
念の為とか喉が赤いねと言われ、抗生剤(抗菌薬)を処方されたら、バイキンの感染ですか、どんな菌がどこに感染しているとお考えですかと医師に聞いてみてください。そこで怒り出す医師には掛かってはいけません。



注 内服では効かない抗生剤(抗菌薬)
第3世代セファロスポリンこれも新聞にのりました。価値の低い医療/中 抗菌薬セファロスポリン 専門家「使用控えて」

<国内で使用されている主な第3世代セファロスポリン薬の商品名>
バナン、セフゾン、メイアクト、フロモックス、トミロン、セフスパン
これらの薬はほとんど吸収されず、便になります。DU薬(だいたいウンコ)という先生もおられるくらいです。


低血糖を起こす恐れのある抗生剤にも注意が必要です。

<メイアクト、フロモックス、トミロン、オラペネム>

また、他の薬が無効で、入院しなければならないが、外来でもう少し頑張ってみようというときに使う最終兵器のような薬を最初から出されることがあります。
<オゼックス、オラペネム>

これらの薬を出されたらその必要性を医師に聞いてみてください。