おかだ小児科医院公式ブログ

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麻しん(はしか)が沖縄で流行しています。

2018年04月22日 | 予防接種
麻しん(はしか)が感染拡大の恐れがあります。
現在、麻しんの流行の兆しがあると公表されております。麻しんは、強い感染力をもち、発熱、せき、鼻水、体の倦怠感などの症状が4~5日出て、肺炎や脳炎などを合併する場合もあり、過去に死亡例もあります。しかし、2回の予防接種を終了しておくことで、麻しんを発症する可能性が低くなり、感染予防につながります。
50歳以下で明らかに麻疹(はしか)にかかったことのない人、2回麻疹(はしか)のワクチン(麻疹ワクチンかMRワクチン、MMRワクチン)の接種歴のない方は自費になりますが、強く接種をお勧めします。
GWに沖縄に旅行にいかれる方は、ワクチン接種歴をご確認ください。2回接種されていない方は直前でも間に合いますので接種を強くお勧めします。なお高島市の中学校の修学旅行先が沖縄です。2回麻しんワクチンを接種されていない方は、接種を強くお勧めします。
麻しんの疑いのある場合は医療機関に予め電話で連絡の上、受診してください。
「はしかは一度はかかるもの」とか「こどものうちにかかっておいたほうがいい」とか「かかったほうが免疫が強くつく」と接種されない方もおられます。
ワクチンがない時代はそうでした。
はしかで死ぬなら、早いほうがいい。育ててから死なれては損だということです。
私もワクチンのない世代で、自然罹患しています。抗体価もすごく高いのではしかにはかかりません。
私は運良く重症化せず、亜急性麻しん脳炎にもなりませんでしたが、我々と同世代ではなくなった人や亜急性麻疹脳炎になった方も結構おられます。
もちろん自然罹患のほうが免疫は強く付きます。ヒトという種として正しいのは、自然罹患して強い個体のみが生き残ることでしょう。その反面、死亡したり後遺症を残すリスクはワクチンを接種して健康被疑を受けるリスクよりはるかに(桁違いに)高いです。