おかだ小児科医院公式ブログ

けが火傷のなつい式湿潤療法、江部流糖質制限食、渡辺派MEC食、おかゆから始めない離乳食、ボディソープを使わないスキンケア

おねしょ

2012年12月18日 | インポート
夜尿症(おねしょ)の基本は「起こさず、あせらず、怒らず」といわれています。夜尿症学会でも起さないほうが、最終的に夜尿症の治療期間は短くなるというコンセンサスが得られています。夜中に起こすと抗利尿ホルモンの分泌が減って尿量が増えるといわれています。しかし、このことを科学的に証明した研究はありません。海外の学会や論文では「夜中に起こすのがいけない」という議論についての報告はありません。
再診の夜尿症ガイドラインでも起こすなに根拠はないが、その必要はないと書かれています。親が夜中に起きてまで起こす必要はありませんが、親が寝る前に起こすくらいの手間はかけてみてください。
夜尿はほとんど年齢が上がると治ります。
小学校に入るまでは放置していいと思います。
小学校に入っても夜尿がなおらない場合、まず、親御さんが寝る前に起こして排尿させてみてください。それで朝までおねしょがなければ、夜尿とは言わないわけです。
ほか薬物治療として抗利尿ホルモンの点鼻、内服があります。
抗うつ薬は当院では使いません。
夜尿ブザーも効果がありますが、器械を買っていただかなければならないのであまり普及していません。