おかだ小児科医院公式ブログ

けが火傷のなつい式湿潤療法、江部流糖質制限食、渡辺派MEC食、おかゆから始めない離乳食、ボディソープを使わないスキンケア

糖質制限ダイエットは「意味が無い」ってホント

2014年06月14日 | インポート
6月14日(土)に放映されたTBSジョブチューンという番組を見られた方もおられるとおもいます。
その中でよこはま北星クリニック:島野雄実理事長という人が糖質制限ダイエットは「意味が無い」って言ってしまいました。
科学的に反論します。
1)【確かに痩せるが、炭水化物を食べるとリバウンドするから意味が無い】
 当たり前です。炭水化物(=糖質)だけが中性脂肪になります。食べたら太ります。夜だけ炭水化物抜きのプチ糖質制限を続けていれば、リバウンドしません。
 リバウンドとはダイエット前の体重を超えることと定義してください。例えば74kgが半年で60kgになり、今62kgになったのはリバウンドとは言いません。

2)【脳の栄養は糖質(グルコースだけ)】
 脳はグルコースがすくないときは ケトンをエネルギー源とします。私達はむしろ、脳の基本的なエネルギー源はケトンであると考えています。

3)【糖質をとらないと筋肉から糖新生が起こり、筋肉が痩せていく】
 タンパク質と脂質(糖新生とケトン産生のために必要です)をしっかり摂っていれば、そのアミノ酸から糖新生され、筋肉は痩せません。

4)【糖質をとらないと頭がまわらない、認知症になる】
 ケトンで栄養されている時のほうが、頭がすっきりするようです。逆に糖質を摂ったあとは眠くなります。
 また、高血糖とそれにより引き起こされる高インスリン血症が、認知症になりやすいと考えられています。

5)【朝はおにぎりだけでも食べた方がいい。】
糖質だけ摂っていては栄養価が足りません。卵やソーセージ、ハムを食べるべきです。

6)【4大栄養素;炭水化物、タンパク質、???、水分】
 水分が栄養素って?必須脂肪酸が必要なのに脂質が入っていない。

だいたい、よこはま北星クリニックのダイエット外来2ヶ月待ちだそうです。2ヶ月あれば江部先生の本か渡辺先生の本を買ってその通りすれば、4-8kgは痩せて、ここにかかる必要がなくなります。

 

小児肺炎球菌補助的追加接種について

2013年12月02日 | インポート
11月から小児肺炎球菌ワクチンプレベナーが7価から13価に変わりました。(詳しくは VPDの会 http://www.know-vpd.jp/news/1552.php をご覧ください)
4回の接種をすでに完了(または2-3回追加接種まで完了)している6歳未満のお子さまには補助的追加接種をご検討ください。「プレベナー7」最終接種から8週間以降に、「プレベナー13」の追加接種を1回行います。補助的追加接種については、原則、任意接種となりますが、一回も公費で接種を受けなかった方で、接種時点で5歳未満の方は公費で接種できますので、当院にお問い合わせください。予診票は当院でお渡しします。

最初に病院を受診しない

2013年07月24日 | インポート
神戸大学教授 岩田健太郎先生のブログにも書いてあるように、当地でも病院は非常に混雑しています。
病院は開業医を受診して紹介状をもらってから行くところ、あるいは、これはもう家でみれない、入院させて欲しいという状態で行くところです。
また、子どものカゼなどの場合、とりあえず内科(内科小児科)や耳鼻科にかかることもお勧めできません。
カゼを治す薬はありません。抗生剤はカゼには無効です。早めに薬を飲んでも治りが早くなることはありません。
カゼと思っていてもカゼじゃない場合があるので診断が必要な場合がありますので、かかりつけの小児科を受診してください。
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/2013/07/%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%81%AB%E6%AE%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8447%E3%81%AE%E5%BF%83%E5%BE%97-%E5%BF%83%E5%BE%9728-%E5%A4%A7%E7%97%85%E9%99%A2%E3%81%AE%E5%89%8D%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%A4%E3%81%91%E5%8C%BB%E3%82%92.html
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/2013/07/%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%81%AB%E6%AE%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8447%E3%81%AE%E5%BF%83%E5%BE%97-%E5%BF%83%E5%BE%9727-%E5%BE%85%E3%81%A1%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AF%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%8C%E3%82%82%E6%82%AA%E3%81%84.html

クラリスばっか使う医者にはご用心

2013年07月02日 | インポート
岩田健太郎先生のブログ「本当に」医者に殺されない47の心得 です。
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/2013/06/%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%81%AB%E6%AE%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%EF%BC%94%EF%BC%97%E3%81%AE%E5%BF%83%E5%BE%97-%E5%BF%83%E5%BE%973-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%B0%E3%81%A3%E3%81%8B%E4%BD%BF%E3%81%86%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%94%E7%94%A8%E5%BF%83.html

かかりつけの医院が休診の時に熱が出て、とりあえずあいている医療機関にかかってもたいていいいことはありません。
カゼには必要の無いクラリスやエリスロシン、メイアクト、フロモックスなどの抗生剤を出されることも多いです。
けいれんを起こしやすいかもしれないと言われている抗ヒスタミン剤(かゆみ止めとか鼻水を止める薬とかの説明があります)を出されることも多いです。
特に熱性痙攣の既往がある場合、発熱時は抗ヒスタミン剤は使うべきで無いと思っています。
早めに薬を飲んでもカゼは早く治りません。ましてや肺炎を予防できるわけではありません。