衆議院 公認予定候補者 大谷 啓 OKブログ

「国家・国民のため、戦う政治家であり続けたい!」

10/18 参議院決算委員会

2012年10月18日 | Weblog
参議院の決算委員会が、閉会中審査という形で行われました。
復興予算が、被災地の復旧・復興とは関係ない事業に使われている問題を審議するためのものです。
民主党の蓮舫議員や、自民党の森議員などが質問に立ち、すでに報道等で問題とされている、シーシェパードの妨害対策に使われた23億円、税務署の耐震改修工事に使われた12億円、核融合実験炉の42億円などの問題を政府に追求していました。
それに対する政府の答弁も、またすでにマスコミで報道されているのと同じ内容。
捕鯨を支えることで、クジラ関連産業が盛んな石巻の復興に資するやら、来訪者が多い庁舎での地震対策は必要やら、核融合研究を進めることで青森・茨城で新しい産業・雇用が生まれるやら。
(詳細は、添付写真:東京新聞より引用)
まさに官僚答弁そのもの。
官僚の作った答弁書をそのまま読んでいるだけなのです。
予算執行当時は大臣でなかった方も多いので、当事者意識すらないのかもしれませんが。。。
そして、結論的には、「おかしな使われ方はあるものの、全て必要な事業で問題はない。おかしな部分については行政刷新会議で調査し、来年度予算では見直す。」というのが政府の基本線なのです。

この委員会審議で、私が感じた事。
それは、もっと意味のある委員会審議にしなければならないということです。
すでに報道されていることを、委員-政府間で繰り返し質疑応答しても、それは国会で確認したということに過ぎず、悪く言えばパフォーマンスに終わってしまいます。
国民の怒りを代弁するだけでは意味がないのです。
国民のための国会なのですから、もっと本質的な議論をしなければならないのではないでしょうか?
何故、これからの増税を財源とした復興予算が、こうも国民そして何より被災者に理解されない用途に使われてしまったのか?
一体誰が責任を取るのか?
どうすれば、このような事態の再発を防げるのか?
報道されていることの確認に終始し、こうした議論があまりなかったのは大変残念に思います。
実は、復興予算の予算書の中には、「鯨類捕獲調査安定化推進対策費」とまで明記されていたのですから、予算可決前に何故国会議員がチェックできなかったのか自省する必要もあるでしょう(自戒の意味もこめて)。
国会が形骸化しないためにも、私たちはもっと努力し、これからの解決策にまで至る議論をしなければならないと考えます。
来週には、衆議院の決算行政監視委員会の小委員会で同様の審議が行われるようです。
本質的な議論、これを求めていきたいと思います。