衆議院 公認予定候補者 大谷 啓 OKブログ

「国家・国民のため、戦う政治家であり続けたい!」

政治が機能停止という悲劇

2012年10月12日 | Weblog
野田第三次改造内閣が発足して2週間も経つのに、一体この内閣が何をしたいのか、全く見えてきません。
出てくる話題は、スキャンダルまがいの話ばかり。

野田総理が求めていた民自公の党首会談。
執行部挨拶は終わったものの、来週中にも下準備の幹事長会談といった具合で、すぐやろうという意欲は全く見えません。
だから、臨時国会がいつ召集されるのかも全く見通せない状況が続いています。

復興予算の流用問題で批判が高まっているのに、それを閉会中に審査しようと立てられた衆院決算行政監視委員会の小委員会は、民主党議員の欠席で流会となってしまいました。
政府の行政刷新会議でチェックするから、国会はおとなしくしといて欲しいと、民主党の議員は言われたそうです。

10月の月例経済報告では、景気の基調判断は3カ月連続の下方修正。
先行きも当面小幅の悪化とされているのに、野田総理が代表選で意欲を見せた補正予算について、政府・民主党は臨時国会への提出を見送る方向で調整を始めたとのこと。
年内の衆院解散・総選挙を避けるため、臨時国会の会期を短く抑える狙いもあるようです。

輿石幹事長と面談した民主党1期の議員は、「1ヶ月後に情勢調査をするから、それまでは永田町におらず、とにかく地元を歩け。国会は最小限でいい。」と言われたとのこと。
とにかく、選挙が第一ということなのでしょうか。。。

被災地の復旧/復興は道半ばで、福島原発事故への対応もまだまだ課題は山積しています。
日本経済は復興需要が一段落して、どの数字を見ても踊り場にさしかかっているのは明らか。
日中関係、日韓関係も危うい状況で、日本経済に重大な悪影響を及ぼす可能性が高まっています。
もちろん、赤字公債法案の取り扱いも、最大の懸案事項です。
国民生活は相変わらず厳しい。
格差は広がり、生活保護受給者は211万人と過去最高に達しています。
雇用情勢も厳しいままで、大企業でもリストラが行われ、私の地元でも「仕事がない」との悲鳴が伝わってきます。

日本がこれだけ厳しい状況なのに、全く政治が機能していません。
内閣支持率、与党の支持率がジリ貧で、ねじれ国会という状況の中、政府・与党が逃げ回っているのです。
ついこの間まで「決められる政治」と言っていたのが嘘のよう。
とにかく保身のために、逃げ回っているだけなのです。
党を守りたい。
政治家としての地位を守りたい。
しかし、これだけ厳しい時期に、政治が機能不全では、そのツケは必ず国民にきます。
官僚主導の傾向がますます強まり、好き放題やられてしまいます。
本当にそんなことでいいのでしょうか?
逃げ回るだけで政治が何もできないのなら、憲政の常道として、今こそ大所高所の判断で国民に信を問うべきなのではないか?
解散できるのは総理だけなのですから。

地元活動をしながら、痛烈にそのようなことを感じています。