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気ままな読書。
時には散歩、小さな旅。
 主なテーマは『公園 道 花 寺 神社』です。

やはり主人公は得です。「柳生連也斎 死闘・宗冬」

2013年06月29日 | きままな読書。思いつきの読書感想文。
「柳生連也斎 死闘・宗冬」鳥羽亮(廣済堂文庫)

尾張柳生は、剣術では江戸柳生を圧倒しています。
江戸柳生は、忍者を使い、各地で情報収集、暗殺、扇動を行い、
江戸柳生の安泰を図っています。

剣術ものとしては(作者は剣道の有段者)、尾張がかっこよく書かれています。
将軍の御前試合で、尾張が勝つことが分かっているので
江戸柳生は尾張柳生の暗殺を試みます。
尾張柳生の関係者が何人か殺されます。
しかし、結果は悲惨。

かえって、尾張柳生の怒りが爆発。

柳生連也斎―死闘・宗冬 (広済堂文庫)

2013年06月28日 | きままな読書。思いつきの読書感想文。
話は十兵衛の死から始まります。

柳生の里にこもって、迷いを断つために滝の側で瞑想(座禅?)していた十兵衛が突然死しました。
体に傷跡はありません。腰の刀を抜いていません。
決闘ではなく、また、闇討ちでもないようです。

病か尾張柳生の毒を使った謀殺か?
尾張側から暗殺を仕掛けるはずは無いと思います(立ち会えば勝てるのですから)。
(↑)個人の感想です。

物語は、『尾張は柳生連也斎・江戸は宗冬』、この両名の戦いを中心に進むようです。

あらすじ

将軍が御前試合を行うようです。日本一の剣術士は誰か?
将軍家指南役の江戸柳生か。実力の尾張柳生か?

将軍家光の御前での上覧試合で連也斎(尾張)に勝ち、
江戸柳生こそ新陰流の正統であり天下一の剣であることを示さねばならぬ宗冬。

しかし、勝てる相手ではない。
その日までに連也斎を闇に葬るより他に方法はない。

長年の江戸柳生との確執に決着をつけたい連也斎。

江戸柳生の存亡を賭け、闇の集団裏柳生の総力を結集して連也斎に挑む。

「柳生連也斎 決闘・十兵衛」鳥羽亮(学研文庫)

2013年06月28日 | きままな読書。思いつきの読書感想文。

「柳生連也斎 決闘・十兵衛」鳥羽亮(学研文庫)
時代劇に柳生十兵衛が出てきたら、
だいたい強くてかっこいいと決まっている。

しかし、柳生連也斎が主人公ですから、
ここでは、柳生十兵衛は悪役です。かわいそうな位、悪役です。




主人公は尾張藩お抱えの剣術指南役、尾張柳生家の人。
対決するのは、将軍家指南役の(江戸の)柳生家の人。

尾張柳生の七郎兵衛(連也斎)(主人公)は、
藩主(尾張)徳川義直により
嫡男・光義の兵法指南役として江戸行きを命じられる。
   藩主も嫡男光義も一流の剣術使いです。殿様剣法ではありません。

道中彼を待ち受けていたのは、江戸柳生・十兵衛による執拗な襲撃でした。
忍者も出てきます。

何度も命を狙われます。

江戸柳生が何故(主人公)連也斎を狙うのか?

江戸の柳生は、尾張藩の執政を監視し、ミスを見つけ、
徳川御三家筆頭の尾張藩を改易に追い込もうとたくらんでいるのです。

尾張藩主は、江戸で(将軍家で)大きな力を持つ、柳生一門を破滅に追い込みたいのです。

勿論、主人公の側の勝利で終わります。
尾張が将軍家に勝つ? はて、どんな終わり方かな・・・。お楽しみ下さい。

丹波大介。池波さんが創った英雄かな?

2013年06月25日 | きままな読書。思いつきの読書感想文。
丹波大介は大物ですね。

加藤清正と個人的に話ができ、
秀吉の正妻(ねね様)とも話ができ、
今回は、大阪城内で、秀吉の息子とも密談しました。
書面を渡し、清正の胸のうち(覚悟)を伝えました。

   淀殿の妨害で、清正(+清正の名代)は大阪城内に入れないようです。
   清正(+関係者)の意向が秀頼に伝わらないのです。

丹波大介は(大阪城内での、秀頼との密談で)、
『秀頼は立派な、思慮分別のある人物だ』と見極めます。

熊本城と、大阪城に潜入。いろいろ城の中の秘密も知りました。



丹波大介は、武士ではないので、給金(石高)は、はっきりしない。

いろいろ武器弾薬の調達、路銀、部下への金銀、この辺はどうなっているのか?
加藤清正は「(経費)いくらかかっても良いぞ」と言うが、
さて、誰から給付されているのか?

謎。


(下)に入りました。
真田忍者と、徳川忍者と、丹波大介の一派(清正派)との間で、
複雑な対立抗争があるようです。