「赤い指」
殺人事件ですが、「赤い指」の『赤』は口紅です。
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家族がテーマの小説です。
登場人物(家族)は二組。
ひと組は「犯罪者」側の家族。
もう一組は警察官の家族。
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将棋好きの父親が入院。死期が迫っています。捜査担当者の父親です。
枕元に将棋板が置かれています。これが最後の最後まで、大事な設定です。
事件発生。少女の遺体が公園で発見されます。
遺体移動の手段も見当がつき、
死体遺棄の容疑者はすぐ分かります。
推理ものという感じではありません。
犯人が逮捕されるまでの、捜査の進め方に
警察官の人柄がでます。
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犯人の家族は「暗い」家族ですが、
ちゃんと「救い」もあります。
優しいお嬢さんが登場して、暗い中にも、光があります。
入院していた、(捜査官の)父親が死亡して、小説は終わります。
家族の歴史、生き方、が明らかになります。
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