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京都を愛する”おいない”の最新情報・不定期便

【京 の 歳 時 記】:【最 近 の 話 題 : 出 来 事】をお知らせします

"おいない"の京都最新情報

2015年07月13日 16時36分24秒 | 【祇園祭シリーズ】
【祇 園 祭 シ リ ー ズ】
 
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★祇園祭の山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾の稚児が「お位」(おくらい)を授かる「社参の儀」が七月十三日午前中、八坂神社で厳かに営まれた。
社参は「神の使い」となるための儀式。
稚児はこの日から地面に足を着けることが許されず、精進潔斎して十七日の巡行当日、注連縄を切って三十二基の山鉾の巡行を告げる大役を務める。
稚児はクジャクの羽根をあしらった金の立烏帽子に狩衣姿で、「強力」に担がれて白馬に乗り、二人の禿を従えて、四条通を東へ八坂神社の南門で馬を下り、本殿でお祓いを受けた後、神木の杉の葉でくるんだ「杉守り」を授かり、神の使いとなる。
同時に「五位少将、十万石」大名の格式を得たとみなされ、「お位もらい」とも呼ばれる。
頭につけたくじゃくの羽根飾り「蝶(ちょう)とんぼ」は約二〇〇年ぶりに新調した。狩衣の下につける衣装も約四〇年ぶりに作り直し、瑞雲(ずいうん)に鳳凰(ほうおう)が舞う豪華な文様が袖を彩った。

★祇園祭の神幸祭(十七日)と還幸祭(二十四日)で馬に乗って神輿を先頭する久世駒形稚児の「社参の儀」が七月十三日、八坂神社で営まれる。
駒形稚児は、
八坂神社の祭神・素戔嗚尊の荒魂をまつる南区・綾戸国中神社の氏子から毎年選ばれる。
二人の稚児は金色の烏帽子をかぶり、狩衣姿で本殿で祭りの無事を祈り、玉櫛をささげた。
神幸祭と還幸祭には別々の稚児が、馬に乗ったまま神社境内に入ることを許されるという破格の扱いを受け、馬の形をした綾戸国中神社のご神体「駒形」を胸にかけ、ご神霊を祀る神輿「中御座」を先導する。

"おいない"の京都最新情報

2015年07月11日 09時31分37秒 | 【祇園祭シリーズ】
【祇 園 祭 シ リ ーズ】
 

 

 ★ {鉾立て}                                                                                                                      

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祇園祭のハイライト、前祭(さきまつり)(十七日)の山鉾巡行を一週間後に控えた十日、四条通かいわいで「鉾建て」が始まった。鉾の土台となる櫓(やぐら)を組む槌音(つちおと)がビルの谷間に高らかに響いた。
長刀、函谷(かんこ)、鶏、月の各鉾が、ぬれた足場に注意しながら作業を始めた。
函谷鉾では、くぎを一本も使わずに部材を縄で固定する「縄がらみ」の技法で櫓を組み立てた。四基の鉾と菊水鉾は、十一日に全長二十メートルを超す真木(しんぎ)を取り付け、十二日午後に曳初(ひきぞ)めを行う予定。放下鉾、船鉾、岩戸山の曳初めは十三日午後となる予定だ。 
復活した後祭(あとまつり)の北観音山、南観音山と、一五〇年ぶりに復興する大船鉾の曳初めは二十日午後にある。
鉾建ては釘を一本も使わず、「雄蝶」「雌蝶」「えび巻き」などと呼ばれるわら縄だけで木材を固定する「縄がらみ」という独特の技法で行われる。
大工方や手伝い方、車方と呼ばれる各鉾専属の職人たちが作業を進める。
鉾が建ち上がると、十六日の宵山まで鉾の上での祇園囃子が囃され、都大路に祭りムードが一気に高まる。
 
 
★【お迎え提灯行列】

 

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祇園祭の神事「神輿洗い」の神輿を迎える「お迎え提灯」が十日夕方から、東山区の四条通一帯で行われ、祇園囃子や提灯の行列が街中を練り歩いた。
この行事は、八坂神社の氏子組織である祇園万灯会の有志らによって行われた。
武者姿や鷺(さぎ)踊の子どもらが列をつくり、同神社を出発。円山公園を経由し、それぞれに提灯やのぼりをたてて四条通を西へ進んだ。
折り返し地点の京都市役所では、鷺踊などが披露され、かわいらしい子どもらの姿に、観客から拍手が送られた。
 
★ [御輿洗い]
 
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七月十日夕方から行われる御輿洗いは、十七日の神幸祭(先祭)で市内中心部の氏子区域を渡御する三基の御輿のうち、主神を乗せる「中御座」を清める神事。
長さ五㍍の松明や提灯に先導されたみこしが「ホイット、ホイット」の掛け声に乗って、八坂神社から四条大橋までを往復する「道しらべの儀」があり、御輿の通り道を清め、橋の中央では、八坂神社の神職が祝詞を奏上した後、鴨川からくみ上げた清めた水にサカキの枝を浸し、御輿に向かって大きくお祓いをする神事。
※見物客は飛び散る水しぶに掛かると無病息災・厄払いになるというので、神輿を幾重にも取り囲み、興奮は最高潮に達した。
 
【京 の 季 節 の 花 だ よ り】

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★ハスの花が見ごろを迎えている宇治・三室戸寺の五〇〇〇坪の広大な庭園に、名物の蓮「大洒錦(たいせいきん)」など約一五〇種、二五〇鉢の蓮を見ることができます。
また、この時期の風物詩である中国から伝わった風情ある趣向を楽しむ、ハス酒を楽しむ会が催されます。

蓮酒とは、「象鼻杯」と言って蓮の葉に酒を注ぎ茎を通して日本酒を味わう。
直径四十㌢ほどの大きな葉を手のひらで持ち、信徒が竹筒から葉に注ぐ日本酒を、茎をストローにしてゆっくり吸って飲み、少し苦みのある味を堪能した。
茎の樹液にミネラル分が含まれ、健康長寿の御利益があるという。健康・長寿を願う慣例行事で、用意された蓮の葉と日本酒が昼までになくなってしまうというほどの人気のイベントです。

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"おいない"の京都最新情報

2015年07月06日 08時56分03秒 | 【祇園祭シリーズ】

【祇 園 祭 シ リ ー ズ】
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★祇園祭山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾の神事始め「吉符入りの儀」が七月五日営まれ、今年務める稚児が巡行の際に鉾の上で舞う「太平の舞」を、鉾の立つ町会所の二階から四条通に向かって披露した。
長刀鉾保存会の役員や囃子方など約五十人が出席し、稚児と禿の名前を書いた吉符を神前に納め、祭りの無事を祈った。
続いて、クジャクの羽を飾った「蝶とんぼ」の冠をつけ、藤色の振り袖に若草色の裃のりりしい姿で、二人の禿とともに二階の窓辺に現れ、ゆったりした奉納囃子が演奏される中、
天下太平と五穀豊穣を祈って、前方に大きく身を乗り出して円を描くように優雅に舞った。 稚児係りに支えられ、会所の窓から身を乗り出すと、市民や観光客はカメラのシャッターを切っていた。

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★昨年、一五〇年ぶりに山鉾巡行に復帰した祇園祭の大船鉾の保存会は、船首を飾る前掛や金箔の格(ごう)天井などを新調し、お披露目した。
前掛は「紅地雲龍青海文綴織(べにじうんりゅうせいかいもんつづれおり)」で、外寸は縦約二・三メートル、横約〇・七メートル。龍村美術織物が制作した。費用は一五〇〇万円。江戸時代に作られた前掛のデザインをもとに三つの龍が描かれている。今年の巡行で使用する。
格天井(縦約一・六メートル、横約一・五メートル)は鉾に乗せる屋形の天井を飾る。このほか、鉾の四隅を飾る天水引房飾と、鉾の船首に乗る安曇(あずみの)磯良(いそら)(龍神)の像に着せる「うこん地精好大口袴(ばかま)」も新調した。

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2015年07月04日 10時41分14秒 | 【祇園祭シリーズ】
 [祇 園 祭 シ リ ー ズ】

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★祇園祭の山鉾巡行を前に七月三日、祇園祭の船鉾の吉符入りに合わせて、古来から船鉾に伝わる二つの神面の無事を確かめる「神面改め」の儀式がが行われた。
船鉾には、十五世紀半ばの室町時代の作とされる「本面」と、江戸時代に本面に似せて彫られた「写し面」がある。
巡行では、神体の神功皇后に写し面をつけ、本面は当番の役員が携えて鉾に乗る。
毎年、船鉾の神事始め「吉符入り」の日に神面を確認するならわし。
室町時代中期に作られた本面と江戸時代に作られた写し面をそれぞれ木箱から取り出し、古式にのっとり、息がかからないよう懐紙を口にくわえ、穏やかな笑みをたたえた神面を前に掲げて披露し、変わりない姿に対面し確認すると再び木箱にしまって祭壇に供えた。山鉾巡行では、神体・神功皇后像に写し面を付け、本面は役員が持って鉾に上がる。
 
[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

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東山区・高台寺は秀吉公の菩提を弔うため、慶長十一年(一六〇六)正室の北政所によって建立され、北政所は秀吉公の没後、高台寺に移り住みました。
高台寺及びその塔頭寺院は、公家集、諸大名、文化人等、多くの人が寄り集い、さながら当時の一大サロンであったと伝えられている。
今年も高台寺境内にて”夢”を短冊につづって夜の特別拝観「高台寺・七夕会」が四日、五日と行われる。
三日夜、七夕飾りを照らすライトアップ行事「高台寺七夕会」の試験点灯があり、色とりどりの短冊約5千枚が夜空に浮かび上がった。
高台寺の夏の恒例行事で、高さ3~5メートルのササ25本が境内の前庭や駐車場に並んだ。それぞれのササには、「毎日えがおですごせますように」「やきゅうせんしゅになりたい」などと願い事を手書きした短冊が下がり、夜風にひらひらと揺れていた。

"おいない"の京都最新情報

2015年06月16日 10時25分03秒 | 【祇園祭シリーズ】
    【祇 園 祭 シ リ ーズ】

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★祇園祭の神幸祭(七月十七日)と還幸祭(同二十四日)で馬に乗って神輿を先導する今年の「久世駒形稚児」を京都市南区久世の綾戸国中(くなか)神社が十五日発表した。
神幸祭は南区の配島(はいじま)さんの長男駿貴(はやき)君、還幸祭は長岡京市の坂本充さんの長男匠(たくみ)君が務める。
二人はこの日、神社の本殿に玉串をささげ、祭りの無事を祈願した。久世駒形稚児は、八坂神社(東山区)とゆかりの深い綾戸国中神社の氏子の家から選ばれる。馬の頭の形をした彫刻「駒形」を身につけて神輿を先導する。
綾戸国中神社は素戔嗚尊(すさのおのみこと)の荒御魂(あらみたま)、八坂神社は和御魂(にぎみたま)をまつり、双方が一つになって初めて祇園祭が行えると伝えられる。
久世駒形稚児が、綾戸国中神社の御神体である馬の頭をかたどった「駒形」をつけ、素戔嗚尊を奉じる中御座の神輿を先導することによって、両方の神が一体となるという。