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古本屋で買ってから、長いこと積んだままなのを、ようやく読みだした。(1977年の出版だから、もう40年もたっている!)
内容が、少し疲れるのと地名や人名などが苦手、なので、なかなか読み進まない。 が、いったいどちら側から書いているのかを、ついに気づかせてくれる本ではある。
著者は、良く調べている。
当時の地図だが分かりにくい。
だが、ようやく、佳境に入った、内容によると、残されたアイヌの人たち約1万数千人?? 以前は、もっといた! その人たちの想いをオブって立ち上がる人たちがいた。。
アメリカインディアンもそうだと思うが、もともと、土地の所有者という概念がない生活をしていたところへ、異住者がきて、いつの間にか勝手に持ち物にされて、あくどく騙されて? 追い立てられて、奴隷扱いのうえ、虐殺・・・
独立・抵抗するものには、ひどい仕打ちで(騙したり、脅したり色々)植民地化。
この本を読んでいて、ふと「許されざる者」という映画を思い出した。 元になったのが、クリント・イーストウッドの西部劇(こちらは、インデアンがひどい目に)だが、日本版では、渡辺 謙が主役で、アイヌ人がひどい目に。 そして、どちらの映画も、時代背景が1880年の頃であるところ。
いずれも、時の政府も為政者たちが、どこを見て生きていたか?
いったい、人間に優劣があるのかどうか? 自然とともに、楽しく生活していたのに、いつの間にか侵略されていたのだから、ひどいハナシ!
少しだけ、解説を引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
許されざる者」巧みな翻案で伝説的傑作の再創造に挑んだ骨太な日本映画
本作の元となる映画は、クリント・イーストウッド監督・主演の米アカデミー作品賞受賞作であり、イーストウッドの最高傑作とも評される一作。当然リメイクするにはかなり敷居が高いが、「フラガール」「悪人」の李相日監督は、どっしりとした骨組みのオリジナル脚本を巧く翻案して伝説的傑作の再創造に挑んだ。
とくに、同じ辺境でも、1880年ワイオミングというオリジナル版の舞台をまったく同じ西暦年である明治時代初期の蝦夷地(北海道)に持って来たのは大成功だ。イーストウッド映画に通奏低音として響きわたる「マイノリティへのやさしい眼差し」まで、アイヌというモチーフを通じて投げかけているのだ。
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多分、おそらく、ではあるが、沖縄に対しても、同じような目で(あなたは、私は、どの視点で見ているのか?付き合った結果、どうなっているのか?
この本からの引用がきびしい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
世界の植民地支配の歴史をあまり知らないが、原住民族に対して日本の支配者のとった支配は、おそらく世界植民地史上類例のない悪額非道はなかったかと思う。 アイヌは「旧土人保護法」という悪法の隠にかくされて、すべえてのものを収奪されてしまったのだ。日本史も北海道史も支配者の都合で作られた歴史だ。
276ページより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
勝手に区分けされた地図・・・
資料より。
一度、訪ねたことのある、留萌市にあった資料館で、当時(おそらく明治から大正、昭和にかけての時代)のアイヌの人々がニシン漁に、小さな船で操業し、それを加工して、生計を立てていた資料を見たのを覚えている。 地元の加工業者(土産屋さん)の人に聞くと、数の子の出荷の6~7割は、この留萌ですすよ、と教えてもらった。 で、ニシンは獲れるのですか? との質問には、いまは、ほとんどが輸入で、アラスカ産が多いです。 とのことであった。
寂しい限りではあるが、それでも加工の技術は残っているわけだ。
ㇱ―クワ―サーで、割った焼酎で、数の子をアテに、しみじみ飲んでいる場合ではないのか? ね。
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