父の死に方は、ひとことで言えば〝オモロイ死“だった。
医者にあるまじき不謹慎な言葉と思われるかもしれないが、大阪弁の「オモロイ」には、滑稽(こっけい)という意味ばかりでなく、ときに「すごい」よか「天晴れ(あっぱれ)な」というニュアンスも含まれる。
久坂部 羊―著作「人間の死に方~医者だった父の、多くを望まない最後~」
(幻冬舎新書)より
とある集まりで、最近ほぼ同じくらいの年の人(まだ70にはなってなかった)が亡くなった話をきいて、やっぱり楽しく生きるのがいかに大切か、という話題になった。 亡くなった人には申し訳ないが、生きててこそ、こうやって飲んだり食べたり笑っておしゃべりして楽しめる、ということの幸せをなるべく長く保ちたい。とその時にいたみなで、話していた。
で、久しぶりに読書、それも「死」についての、悲惨でなく、ちょっとだけ「クスッ」と微笑むような本が無いかなあ~、と、この本。 なかなか良いので、ご紹介。
書いた人も、亡くなったお父さんも医者だが、楽しく生ききった、と思う内容だった。
少しイライラする世に中というか、自分自身に落ち着きを気づかせる効果があり。
お勧め本・・・ですよ。