ご存じ、朝井 まかての江戸時代の物語。 どうも、「ブランコ」のことを、当時は「ふらここ」と呼んでいたようだ。 それは、この物語の大きなテーマだが、当時の医者、しかも小児科医のはなしである。 この人の本は、いつも、江戸ではなく現代に物申す(比喩として)ところが圧倒される。 前回読んだ、「しぼると」=シーボルト出も感じたが、幕末の人間模様を描きながら、今でも通じる人々の逞しさや、愚かさ。
なんとも、スカッとするのは、多分、私の感性が、「いい加減」だからだろう。
うん??
今は、子供の虐待などが、ニュースになったりしているが、この本の時代(1700年代後半?)では、子供の死産、死亡などは、割と日常的だったようで、別のところでは、子だくさんのところでは、わざと流産させたり、など、あったようだ。 しかしその反面、子供は、みんなの宝物として、日常では、親で無くとも、皆で面倒を見ていたようで、この感覚が素晴らしい! 困っているものがいれば、助ける、助け合う、というのが、いい、「ほっとけない・・・」 と思うのだろう。
ところで、今回もやはり、普段、だらしない医者(患者も適当にあしらう?し、昼間から、診療をやめて、飲み歩いたりとか)が主人公だが、謎が解けると、これが、カッコいいのである。
で、わが身を振り返ると、これがかっこ悪いのである。 いまなら、寒いし、肩をすぼませて、一杯飲み屋で温まると、そそくさと帰って寝るだけ。 なさけないね~。
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