グーグル、日本では苦戦――閲覧数の伸び、ヤフー下回る

2006年05月09日 | WEB/検索エンジン/SEO/SEM
 インターネット検索世界最大手の米グーグルが日本市場で苦戦している。2005年9月から06年3月にかけて閲覧数の伸びで首位のヤフーを下回り、差を広げられた。閲覧数は広告収入に直結する重要な指標。グーグル日本法人はサービス拡充や営業強化を急ぐ。
 インターネット調査会社のネットレイティングス(東京・渋谷)が家庭のネット利用者を対象に実施した調査によると、3月にヤフーの検索サービスを利用した人が見たページ数の合計は、前年9月から12.7%増の22億7793万ページとなった。グーグルは6%増の12億5280万ページだった。半年前と比較した伸び率で、グーグルがヤフーを下回ったのは2003年3月以来。
 ヤフーは昨年10月、検索サービスを刷新した効果で、閲覧数を伸ばしたとみられる。
 ネット広告では、検索に使った言葉に関連した広告を表示する「検索連動型広告」の利用が急速に広がっている。電通は05年に590億円の市場規模が、06年は26%増の754億円になると予測している。閲覧数は検索連動型広告の収益に影響する重要な指標となる。
 グーグルは、ブログ(日記風の簡易型ホームページ)や情報サイトの内容を解析して関連する広告を表示する「コンテンツ連動型広告」、携帯電話向けネット広告など新しい広告商品の開発、販売を進める。3月には大阪営業所を開設して営業活動にも力を入れて、広告収入の拡大を目指す。米グーグルは、全世界売上高のうち広告収入が99%を占める。