成果報酬型広告、簡単に更新ＯＫ・バリューコマース

　アフィリエイト（成果報酬型）広告大手のバリューコマース（東京・港、ブライアン・ネルソン社長）は、新商品などの最新情報を常に掲載できるアフィリエイト広告「ＲＳＳバナー」を開発、全国農業協同組合連合会（全農）などの広告主に提供を始めた。広告の表示内容を簡単に更新できるようにして、ネット通販サイトなどの商品販売を支援。販売実績などの成果に伴う広告収入の拡大につなげる。
　ネット通販サイトでは、販売商品や店長日記の最新情報を、サイトの更新情報を伝える規格である「ＲＳＳ」を使い、顧客に伝える例が増えている。ＲＳＳバナーは、サイトのＲＳＳに連動して広告内容も自動的に変更できる。
　アフィリエイト広告は、広告を掲載するアフィリエイターが自分が買ったり、関心を持った商品を詳しく紹介する記事を同時に掲載するため、単なる広告とはみられず集客効果が高い。半面、商品の在庫状況などの最新情報は広告に反映されないため、紹介記事を読んでネット通販サイトを訪れてもすでに品切れで、売り上げにつながらないこともあった。
　ＲＳＳバナーではネット通販サイトの推奨商品など最新の商品情報を常時、掲載できるようにすることで、販売機会損失を減らす効果が期待できる。バリューコマースは、アフィリエイターが関心を持った商品の広告と併用できるようにすることで、商品の売り上げと広告収入の拡大につながるとみている。
　５月から全農やテレビショッピングのオークローンマーケティング（名古屋市）が最新のお薦め商品情報を掲載する広告を配信し始めた。広告を掲載するアフィリエイトサイトの運営者は、デザインや内容の一部を自分の好みに変更して、サイトに掲載。表示した広告を通じて売れた商品の購入額の一部を仲介手数料として受け取れる。