グローバル・アイディー、社内版「ウィキペディア」、情報共有の辞書システム。

2006年12月15日 | その他
 インターネット関連ベンチャーのグローバル・アイディー(東京、稲田光造社長、03・6218・0170)は、企業で社員同士が情報を共有するための辞書システムを開発した。ネット上で無料公開されている百科事典サイト「ウィキペディア」のように、各項目について社員が自由に書き込みや編集ができる仕組み。二〇〇七年九月期で、同システムを二百社に提供し、売上高で八千万円程度を目指す。
 「インビズ・ウィキ」の名称で年内にも販売を始める。閲覧ソフト(ブラウザー)から簡単にサイトの編集ができる「ウィキ」と呼ばれるシステムを基に開発した。
 パソコン用語集や社内でよく使う業務用語を集めた辞書としての利用のほか、社内の業務連絡用の掲示板としての役割を想定。新入社員教育にも活用できるとみている。掲載項目はキーワードなどを使って検索できる。外部の辞書データをあらかじめ組み込んで使用することも可能だ。
 主にソフトの期間貸し(ASP)形式で提供する。料金は利用者が二十人までの場合は月額一万五百円。五十人までの場合で同二万六千二百五十円。初期費用は月額費用の二カ月分。社員数が二百人を超える企業に対しては、社内サーバーにソフトをインストールする作業にも対応する。利用法についての社員教育にも応じる。
 社員同士で地図情報を共有するサービスや、お気に入りサイト集を社員間で共有する「ソーシャル・ブックマーク」といったサービスも今後、提供していく予定。さらに「インビズ2・0」と名付けて複数のサービスの組み合わせにも対応する考えだ。
 グローバル・アイディーは〇五年九月に設立。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の構築支援サービスなどを手掛けている。