第280話 「私の音楽性を絶賛してくれた人」

この前、知り合いのバンドが解散した・・・らしい。
実は知り合いという感じでは無いのだがその事を書きます。

数年前に私が所属していたバンド「スタカル」が解散し私は新たにバンド探しをした。
その頃に色んな人達と会った。結局8割が私から断り2割が断られた。
まぁ断られた理由は定かでは無いのだが私が断った理由は音楽のセンスなのです。
音楽のセンスって人によりけりだと思うけど私の判断基準は
「その人がどんな音楽を聴いているか？」なのです。
決して音楽活動の経歴やキャリア、テクニックなんかじゃない。
まぁ・・私は偉そうな事言える立場ではないんだけれどもね。

バンドを探しているときに私の好きなタイプのバンドが２つあった。
1つはプリスクールのようなバンドで下北のガレージ等でライブをしていた。
もう1つはUKロックっぽい歌モノなバンドであった。

結局どちらも私が加入する事はなかった。一番の理由は私の仕事だ。
私の仕事の時間とバンドのリハの時間帯が合わなかった。
この頃は私の仕事が軌道に載ってきたときであり仕事を辞めるという決断は出来なかった。

UKロックっぽい歌モノのバンドの中心人物とは当時、場所は忘れたが
じっくり話し合った事がある。彼は私の音楽性を大変気に入ってくれた。
そのバンドは某インディーレーベルに所属しておりCDもリリースしていた。
彼からCDを渡され家で聴いたときはショックを受けた。
凄くいいバンドだった。ぜひそのバンドでベースを弾きたいと思った。
しかしメンバー間でのリハの時間帯が合わなく断念した。

そして数年後に私はPCを購入し偶然ホームページを発見した。
プリスクールのようなバンドはホームページ上ですでに解散を表明していた。
UKロックっぽい歌モノバンドは新ベーシストが決定し渋谷のデセオ等で
ライブ活動しCDもリリースしていた。

悔しい気持ちもあったが順調に活動しているらしくメジャーに行くもんだと思ってた。
しかし2005年の12月に解散したらしいのです。
結局、私は一回もライブを観る事もなく影ながらホームページでチェック
しながら応援していたのだが残念な結果となった。

今思っても本当にいいバンドだった。
運命とは不思議なものでもし私があの頃に加入してたらどーなってたんだろう・・とふと思った。
バンドの中心人物の彼とはあれ以来会ってないし私の事を忘れてるかもしれない。
ささやかながらお疲れ様と言いたい。
そしてメンバーにはそれぞれ音楽活動には頑張ってほしいと思うし
私も少しづつ音楽活動に復帰したいと思ってる。

私はハッキリとは言わないが音楽については比較的辛口だと思う。
早弾き出来る人や音楽理論に詳しい人など世の中にはいっぱいいると思う。
でもそんなのハッキリ言ってつまらない。
ヘタクソでも最終的には個性だと思う。色んな音楽を聴くと音楽の感性の幅が広がると思う。
王道のロックしか聴いてないとその他大勢のロックに埋もれてしまうと思う。
演奏が上手いというだけで終わってしまうという気がしてならない。

私自身はハッキリ言ってヘタだと思う。音楽理論もよく知らない。
しかし自分が思う音楽性は負けないという気持ちがなぜかある。
自分の好きなバンドが無くなるのは悲しい事です。
お疲れ様でした・・・・・・　peak 77