おが の 冗談本気

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第168話 「 NO WAVE 」

2005年07月16日 23時21分44秒 | Weblog
えっとですねまたまた本を買いました(最近本買ってばっかだなぁ・・)タイトルは「NO WAVE ジェームス・チャンスとポストNYパンク」という本です。色々音楽を聴いたりバンドをやってると自分が憧れる年代ってあると思うんですよね。ブルース全盛の時代やフォーク全盛の時代やロックンロール、ハードロック、ヘヴィメタル、パンク、・・ココ数年はジャンルが細かく別れてますけど私が憧れる年代は1977頃です。1977年は何があった年でしょうか?そうですイギリスでピストルズが登場しパンクムーヴメントが起こった年ですね。ピストルズが登場した事によってロックの世界は変わりました。それまではロックバンドが大作主義に走りアリーナでライブをやりアルバムは数年に1枚出す、テクが前面に出るという感じでした。しかしピストルズが登場した事によって誰でもギターを弾ける、小さなライブハウスで狂気のライブを繰り広げる、不平不満を世間にぶつける・・そうパンクが登場した事によってロックは再びストリートに戻りました。

パンクの影響は当時の日本にも伝わりました。そして東京ロッカーズという集団が生まれたのです。私はリアルタイムでは経験していないのでこの時代にはすごく憧れをもっています。今のように情報が飛び交わない時代。今とは違い当時のインディーズは本当にプロの世界とは断絶された世界でした。東京ロッカーズの中にはフリクションというバンドがいました。そしてフリクションというバンドを好きになればなるほどNO WAVEという言葉が出てくるのです。

NEW WAVEという言葉は一般化してましたがNO WAVEとはなんでしょうか・・それは「NO NEW YORK」というオムニバスが発端です。このアルバムに収められた4バンド、ジェイムス・チャンス & ザ・コントーションズ、ティーンエイジ・ジーザス & ザ・ジャークス、マーズ、D.N.A です。パンクというにはゴチャゴチャしすぎているしかしメジャーな音ではない。まさにアンダーグラウンドなバンド達でした。このバンド達はヘタだったのですが自分達のやりたいようにやった結果おそろしいほどのエネルギーと個性が集約されています。

このNO WAVEという本を読むと当時の世界が分かります。そして私が昔から憧れていた時代が垣間見えるのです。まさに芸術性と狂気は表裏一体です。今はロックというととても広い意味で使われていますが私が憧れるロックとはストリートの中に渦巻く狂気の世界なのです。

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