おが の 冗談本気

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第649話 「BAND LIFEという本を読んでみた。その2」

2008年04月29日 23時27分24秒 | Weblog
前回の日記の続きですね。BAND LIFEという本を読みまして吉田豪氏が
バンドマン20人のインタビューをしている本だったんです。
前回の日記でその20人の名前を書きましたが早速読んだ感想でも
書いてみようかと思います。

この本を読んで一番印象に残ったインタビューがNAOKIのインタビューでした。
NAOKIとは現在はSAのギタリストでかつては
ラフィン・ノーズ(以下ラフィン)のギタリストでもあり
コブラのギタリストでもありドッグファイトのギタリストでもあった人でした。

ちなみに私はSAは一枚も持ってないしコブラも持ってない。
ドッグファイトは聴いたことも無いし
ラフィン・ノーズは昔ダビングしたカセットを何本か持ってた程度でした。
私は20歳の頃にTHE STAR CLUBを聴いてパンクの道に踏み込んだんですが
不思議とNAOKIのいたバンドにはハマることは無かった。
SAはかっこいいとは思うけど今の私は直球のパンクを聴くことは無いし
昔ラフィンとコブラを聴いたときは音がポップで
あまり好きにはなれなかった。

私が高校生の頃からラフィンは人気があった。
コブラも結構人気があった。でも私はNAOKIというギタリストの素性は
あまり詳しくは知らなかった。しかし今回のインタビューを読んで
凄く好感がもてた。小さい頃は親の商売の事で凄く苦労してたこと。
バンドや仲間に対しての想い。バンドを一時期辞めた頃の
仕事の話など。でも一番グッときたのはラフィンのある事件
についての話だった。

ラフィンはインディーの頃は凄い勢いがあった。
メジャーにいったときも当時はTV番組にもよく出てた。
当時はパンクバンドがTVに出るのは色んな意味で意外だった。
順調だったラフィンだったがある事件が起きた。
それは日比谷野音でのライブのときに客席が将棋倒しになり
客の3人が亡くなった事件がおきた。
当時は新聞やニュースにも取り上げられた。
そしてラフィンは活動自粛ということになった。

その事もNAOKIはインタビューで語ってた。
亡くなったお客の一人の女の子はNAOKIの大ファンだったらしく
ファンレターをよくくれたり事務所にもいったりして
NAOKIにかわいがられてたみたいです。
病院で亡くなる寸前までNAOKIは彼女を励ましてたらしいです。
彼女の両親がNAOKIの事ばかり書いてる彼女の日記を見せたらしいです。
告別式のときに彼女の棺の中はNAOKIの写真がいっぱい入ってたらしいです。
NAOKIはそこで一生分の涙を流したみたいです。

当たり前なんだけど当時の私はそんな出来事があったなんて
知らなかった。当時のラフィンやNAOKIからはそんな事は
感じることはなかった・・・感じさせようとはしなかったんだろうけど。
その後はラフィンの謹慎が解け「ミートマーケット」で復活した。
このアルバムは凄いハードな音で当時ビックリした記憶がある。

そしてNAOKIはラフィンを脱退しコブラ、ドッグファイト・・・現在はSA
でギターを弾いている。インタビューを読んで
「メジャーから貰うお金ってこんなに安いんだ?」って思ったし
ラフィンの1stのレコーディングの話も噂には聞いてたけど
ビックリしたし離れた仲間とは今は仲良くやってるみたいです。

貧乏だけど今も相変わらず革ジャンを着てギターを弾いてるNAOKI。
インタビューを読んでると現在もNAOKIはお金とか関係無く、
前向きで音楽をやってる。口先だけじゃない
音楽で生きるとはまさにこの事だと本当に思いましたね。


※「BAND LIFEという本を読んでみた。」過去ログ

●第648話 「BAND LIFEという本を読んでみた。その1」

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