柿のある風景は郷愁を誘います。。
先日電話で姉がこんな話をしていました。
この間コナシバを食べたら剥いても剥いても
渋柿ばかりだった。
でもゴマのあるのは、やはり美味しくて
友人にもあげたら「甘柿は久しぶりで美味しい」と
喜んでくれた。
皮を剥いても渋かった柿は"おばあちゃん"が
吊るして干し柿にしてくれた。
え全然意味が通じないですか?
コナシバというのは甘柿の品種です。
柿には甘柿と渋柿があるのだと、そういうことも
知らない友人がいて驚いたことがあります
都会育ちで買った柿を食べていれば、さもありなん?
柿のゴマは、コナシバが甘くなった目安になるもの。
渋味の原因となるシブオールという成分が
不溶性(唾液に溶けない)となって固まったものが
ゴマの正体なのだそうです。
ちなみに、種が出来ないとゴマも出来ないようです。
皮を剥いたり切ったりして全体に茶色の点々が
入っていれば甘くなっています。
部分的にゴマが無い場合もあって、そこを食べると
しばらく口の中が渋くて悲惨です
お口直しは甘い柿が一番でしたね~
田舎では昔どこの家にも柿の木があって
多分皆がコナシバのような甘柿も食べていたのに
いつの間にか少なくなっているようです。
だから田舎に暮らす姉の友人も、
甘柿は久しぶりだと話していたのでしょう。
子供の頃、実家にも柿の木が数本ありました。
他の銀杏や栗同様、柿も庭が狭くなったり
家の改築で邪魔になったりで切り倒されて
今は残っていませんが・・・
特に家の前にあった大きなコナシバが大好きで
赤く色づくのがとても楽しみでした。
古い木だから特別美味しかったようなのですが
背も高くなってしまって、もぐのが大変。。
長い竹の先に引っ掛ける部分を付けて枝を折ったり
時には隣接する小屋の屋根にあがったり。
木登りが得意な叔父が遊びに来ると、紐を結びつけた
ザルを持って柿の木に登ってくれました。
早速柿を食べながら、見た目だけで「これは甘い。
こっちは渋い」と言い当ててみせて
叔父に感心してもらって鼻高々でした
子供の頃から慣れ親しんでいるので皮を剥いたり
切ったりしてゴマの有無を確認しなくても
形や色の微妙な違いで大体判断がついていたんです。
単なる食べ物への執念だったかもしれませんが
イロイチや八珍(ハッチン)といった渋柿は
父が脚立を使って傷を付けないよう丁寧にもぎ
母が焼酎で渋抜きをしていました。
この渋抜きは「さわす」と言い、渋が抜けた柿は
「さわし柿」と呼んでいましたが、
これって、全国的に通用する言葉なんでしょうか?
ハッチンは佐渡では「おけさ柿」と呼ばれるなど
地域で名前が変わります。一般的には「平核無」。
そのくらい渋柿の定番なのですが、実家では
イロイチの方が実が堅くて長持ちしたので
そちらを好んで食べていたようです。
細長い渋柿や甘くないコナシバは、
皮を剥いて軒下に吊るし、干し柿にしました。
甘~い干し柿は母の大好物でした
甘柿の甘さは独特で渋抜きした柿とも違います。
こればかりは食べてみていただかないと難しい。。
柿の品種は1000以上とも言われるそうですが
市場に出回っているのは恐らく数種類。
店頭では品種名も明確でなかったりしますから
甘柿なのか、渋抜きした渋柿なのか、意識せず
食べているのも当然だと思います。
関東のスーパーで見かける中では
「富有柿」が甘柿として知られています
品種名も明確で、丁度これから出回るはずです。
ネットで調べたら種があってゴマもあるようでした。
この富有柿は"完全甘柿"です。
種の有無にかかわらず熟し、必ず甘くなるそうです。
コナシバは先に述べているように渋い場合もあるので
"不完全甘柿"になります。
不完全甘柿は種とゴマがあるのが甘いので
これに慣れていた私は、完全甘柿は「種の有無に
かかわらず」甘いというのが驚きでした。
もしかして全く種の無い甘柿も存在するかも??
その辺のことはナゾのままです。。
同じように渋柿にも完全と不完全があるとのこと。
実家にあったイロイチもハッチン(平核無)も
不完全渋柿に分類されていました。
これはスーパーで買ってきた種の無い柿。
当然ゴマもありませんね。
「種無し」として売られていて品種は不明です。
形から考えると平核無ではないかと思います。
一月くらい前から取り上げようと考え
色々調べてきた話なので、すっかり長くなりました。
ここまでメゲずに読んでもらえたか疑問ですが
一応お詫びしておきます。ゴメンナサイ
タイミングよく"おばあちゃん(姉のお姑さん)"から
野菜が届きました
メインは柿です
ハッチンを渋抜き中の状態で送ってくれました。
最近は焼酎を使わず、ビニールに入れたところへ
ポンと一つ入れるだけで済む手軽なモノが
あるのだそうです。
炭酸ガスを発生するものらしいですね。
入れて一週間後に食べられます。
「23日に開けて」と書かれていました
一体、何十個あるんでしょう
もう一つ、筆柿の仲間?これも渋柿です。
どうやって食べようか、思案中。
1. 皮を剥いて干し柿にする
2. 主人の焼酎を分けてもらって「さわす」
3. このまま熟させて柔らかくする
(実が堅い方なので結構イケると聞きました)
そういえば、この熟して柔らかくなった柿、
「ずくし」と呼んで、これも母の好物でした。
今日は、母の命日。。
色々な懐かしさに浸っております。。
先日電話で姉がこんな話をしていました。
この間コナシバを食べたら剥いても剥いても
渋柿ばかりだった。
でもゴマのあるのは、やはり美味しくて
友人にもあげたら「甘柿は久しぶりで美味しい」と
喜んでくれた。
皮を剥いても渋かった柿は"おばあちゃん"が
吊るして干し柿にしてくれた。
え全然意味が通じないですか?
コナシバというのは甘柿の品種です。
柿には甘柿と渋柿があるのだと、そういうことも
知らない友人がいて驚いたことがあります
都会育ちで買った柿を食べていれば、さもありなん?
柿のゴマは、コナシバが甘くなった目安になるもの。
渋味の原因となるシブオールという成分が
不溶性(唾液に溶けない)となって固まったものが
ゴマの正体なのだそうです。
ちなみに、種が出来ないとゴマも出来ないようです。
皮を剥いたり切ったりして全体に茶色の点々が
入っていれば甘くなっています。
部分的にゴマが無い場合もあって、そこを食べると
しばらく口の中が渋くて悲惨です
お口直しは甘い柿が一番でしたね~
田舎では昔どこの家にも柿の木があって
多分皆がコナシバのような甘柿も食べていたのに
いつの間にか少なくなっているようです。
だから田舎に暮らす姉の友人も、
甘柿は久しぶりだと話していたのでしょう。
子供の頃、実家にも柿の木が数本ありました。
他の銀杏や栗同様、柿も庭が狭くなったり
家の改築で邪魔になったりで切り倒されて
今は残っていませんが・・・
特に家の前にあった大きなコナシバが大好きで
赤く色づくのがとても楽しみでした。
古い木だから特別美味しかったようなのですが
背も高くなってしまって、もぐのが大変。。
長い竹の先に引っ掛ける部分を付けて枝を折ったり
時には隣接する小屋の屋根にあがったり。
木登りが得意な叔父が遊びに来ると、紐を結びつけた
ザルを持って柿の木に登ってくれました。
早速柿を食べながら、見た目だけで「これは甘い。
こっちは渋い」と言い当ててみせて
叔父に感心してもらって鼻高々でした
子供の頃から慣れ親しんでいるので皮を剥いたり
切ったりしてゴマの有無を確認しなくても
形や色の微妙な違いで大体判断がついていたんです。
単なる食べ物への執念だったかもしれませんが
イロイチや八珍(ハッチン)といった渋柿は
父が脚立を使って傷を付けないよう丁寧にもぎ
母が焼酎で渋抜きをしていました。
この渋抜きは「さわす」と言い、渋が抜けた柿は
「さわし柿」と呼んでいましたが、
これって、全国的に通用する言葉なんでしょうか?
ハッチンは佐渡では「おけさ柿」と呼ばれるなど
地域で名前が変わります。一般的には「平核無」。
そのくらい渋柿の定番なのですが、実家では
イロイチの方が実が堅くて長持ちしたので
そちらを好んで食べていたようです。
細長い渋柿や甘くないコナシバは、
皮を剥いて軒下に吊るし、干し柿にしました。
甘~い干し柿は母の大好物でした
甘柿の甘さは独特で渋抜きした柿とも違います。
こればかりは食べてみていただかないと難しい。。
柿の品種は1000以上とも言われるそうですが
市場に出回っているのは恐らく数種類。
店頭では品種名も明確でなかったりしますから
甘柿なのか、渋抜きした渋柿なのか、意識せず
食べているのも当然だと思います。
関東のスーパーで見かける中では
「富有柿」が甘柿として知られています
品種名も明確で、丁度これから出回るはずです。
ネットで調べたら種があってゴマもあるようでした。
この富有柿は"完全甘柿"です。
種の有無にかかわらず熟し、必ず甘くなるそうです。
コナシバは先に述べているように渋い場合もあるので
"不完全甘柿"になります。
不完全甘柿は種とゴマがあるのが甘いので
これに慣れていた私は、完全甘柿は「種の有無に
かかわらず」甘いというのが驚きでした。
もしかして全く種の無い甘柿も存在するかも??
その辺のことはナゾのままです。。
同じように渋柿にも完全と不完全があるとのこと。
実家にあったイロイチもハッチン(平核無)も
不完全渋柿に分類されていました。
これはスーパーで買ってきた種の無い柿。
当然ゴマもありませんね。
「種無し」として売られていて品種は不明です。
形から考えると平核無ではないかと思います。
一月くらい前から取り上げようと考え
色々調べてきた話なので、すっかり長くなりました。
ここまでメゲずに読んでもらえたか疑問ですが
一応お詫びしておきます。ゴメンナサイ
タイミングよく"おばあちゃん(姉のお姑さん)"から
野菜が届きました
メインは柿です
ハッチンを渋抜き中の状態で送ってくれました。
最近は焼酎を使わず、ビニールに入れたところへ
ポンと一つ入れるだけで済む手軽なモノが
あるのだそうです。
炭酸ガスを発生するものらしいですね。
入れて一週間後に食べられます。
「23日に開けて」と書かれていました
一体、何十個あるんでしょう
もう一つ、筆柿の仲間?これも渋柿です。
どうやって食べようか、思案中。
1. 皮を剥いて干し柿にする
2. 主人の焼酎を分けてもらって「さわす」
3. このまま熟させて柔らかくする
(実が堅い方なので結構イケると聞きました)
そういえば、この熟して柔らかくなった柿、
「ずくし」と呼んで、これも母の好物でした。
今日は、母の命日。。
色々な懐かしさに浸っております。。
子供の頃を思い出します。
おばあちゃんが作ってくれた干し柿
美味しいでしょうね。
簾のように吊るされた光景が目に浮かびます。
干し柿は乾燥させすぎずに少し柔らかめで食べるのが美味しいですよね。
自家製なら自由自在♪姉の家へ飛んでいきたいです
柿と言えば、子供の頃を思い出します。
実家の裏に、柿木があり、
2年に1回、実が生りますので、
取っては、みんなで食べてました。
私の家や友人の家では、おばあちゃん達が、
せっせと干柿を作っては、
家の軒下にぶら下げてましたね。
いずれものんびりとした世界でした。
こういう世界も、
我が家にもつくっていかないといけませんね。
人間、ゆとりは大切ですよね。
確かに、柿をもいだり干し柿を作ったりってノンビリしたイメージがありますね。
そんなところが一層郷愁を誘うのかしら。。
そうそう、ゆとりは大切です。
買ってきて、ではなく、木から実をもいで食べるって大事な経験なのだと思います。
例えば「2年に1回、実が生ります」という意味、お子さんは理解できるでしょうか?
実際の経験からは言葉では教えられない色んなことが学べるはずですものね。
・・・何だか偉そうなことを書いてしまいました。。ゴメンナサイ(汗)