浩宮の乱

「そんなに子供が欲しなら、養子でももらえばよかろう」 と、

女王様（中村うさぎ）は、思った （「さすらいの女王」 週刊文春 ６月１７日号）。アメリカの代理母と出産契約した某女性タレントの話である。

先日テレビ番組でDNA鑑定をされた中村うさぎは、あくまで代理出産にこだわった理由を突き詰めていくと、「自らの持つDNAへの執着」という結論に行き着いた。「自分と夫のDNAを別格のものと考える自惚れ」が、代理出産に見え隠れして、いやなものを見た思いがすると書いている。

実に共感できる話だが、このDNAの継承への執着いう点において、向井亜紀など足元にもおよばない、日本一いや世界でも指折りの一家は日本の皇室である。皇太子が、「人格を否定するような動き」 と形容する皇太子妃バッシングは、世継ぎがまだできていない一点に起因する。あの美智子皇后陛下とすら距離があるといわれるのだから、この世継ぎ問題がこの一家の最大にして最優先の課題だということがわかる。

それにしても、女王様は自らのDNA鑑定を毎週毎週どんどん話を膨らませていく。さすが、ハード ワーカーである。