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山本浩

2004-06-12 00:24:32 | showtime


「(W杯)フランス大会から初めて「人間としての放送」が始まったんじゃないかという気がするんですけどね。それまでは単なる傍観者といいましょうか」 とは、

長年スポーツ中継を実況してきた山本浩 NHKアナウンサーの過去のW杯の実況に関して語った言葉 (『激闘ワールドカップ98(文庫版)』 の巻末対談 後藤健生 文藝春秋)。マラドーナ神の手をはじめ数々の名勝負を実況してきた山本浩がこのようなことを言うとは、ちょっと驚きだったが、やはり長年実況してきたベテランならではの正直な感想なのだろう。

一方、後藤健生
は公式会見後たまたま開いていたジーコ監督の隣に座ってしまったことすら信じられないのに、選手起用に関してジーコ意見に異議を唱えてしまった。本当はそんなことしたくないのに。なぜなら、自分の今まで見てきた中で一番好きなゲームが、1986年W杯の準決勝フランス対ブラジルで、そのゲームのカギを握ったのがジーコだったからだった。まさか18年後に…。

長くサッカーを見続けていけていればこそ、これらのエピソードに対する共感は深くなる。年をとることも悪いことばかりではないと思うのは、こういう時である。